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く じらの 雑誌 * 食い物 裏話 第六話

< 玄米は、食べて良いのか悪いのか?>



残留農薬の問題は、大丈夫?
玄米のフィチン酸が、寿命を縮めるだってェ?

新谷弘実先生や、浅井敏雄先生をご存知ない方は、
読みづらいでしょうが、詳細は

<健康食、長寿食を求める、く じらの冒険>

で書きます。ここは、結論だけを見て下さい。






< 玄米食は安全か? >


この問題で、二ヶ月が過ぎた。
結論。 現時点では、安全とも危険とも、断定、致しかねる。

だがワシは、玄米食を続けておる。
以下の如き考察から、ワシは玄米食を
止めないと、決めた。


 *       *       *


読者からのメール。 ドバーッと来て、四段、五段で書いた玄米食のすすめ。
あわや、削除か?

と、思いきや、調べて見ると、そうでもない。 ただし、用心すべき点の
ある事、否定出来ない。


現時点(平成22年(2010)1月)での、ワシの見解の要点だけを、以下に
書く。

詳細は別項、<健康食、長寿食を求める、く じらの冒険>にて書く。


 *       *       *


< 玄米食、最大の悩みは、残留農薬。>


こればっかしは、農家の皆さんの誠意に、すがるしかない。
経済力のある方、減農薬米、有機肥料米を、お求め下さい。

キロ、安い所では500円から〜上は千数百円〜まで。
金に糸目をつけなきゃあ〜、何でも有ります。


ワシみたい、ウエブでちょこっと買うと、送料がキロ150円以上掛かるので、
十キロが、一万円を越えたりします。



ある本に、人体の残留農薬を測定すると、玄米食の人の方が、白米食の人より
良好だ  と有りました。

これは、玄米に含まれる <フィチン酸> の排泄作用が、この結果をもたらした、
らしいのです。



だけど、このフィチン酸が有害だ  と言う先生も居られて、我らは
苦慮するのです。 その代表は、浅井敏雄先生でしょう。

結論だけを書きます。 ワシは浅井先生の説を、参考以上には、評価いたしま
せん。



理由は、<健康食、長寿食を求める、く じらの冒険> にて、
詳述します。

浅井先生の説を拝見致しますと、病気や不健康の原因が、フィチン酸や
野菜と穀物のアクや、自然塩のにがりなら、

世の中、こんな結構な事は無いのに ・ ・ ・ と、嘆かれます。



浅井先生は顕微鏡で、病理標本を覗かれた事、お有りでしょうか?

自然塩のにがりで、人体の臓器が、お豆腐みたいに硬化するなら、その硬化像が
ある筈です。 それって、どこに有るんですか?


ワシ(鯨葉いるか)は歯科医師ですぞ。 そんな病理像は見た事も
聞いた事も有りません。

にがりで人体の臓器が硬化するなら、お豆腐みたいに、美しく固まるでしょう。
でも実際の病理標本は、如何にも、それなりに、オドロオドロしきもの、です。


もし、にがりで人体の臓器が硬化するなら、そんな単純な因果関係で硬化するな
ら、世界の最優秀の生化学者が、とっくの昔に、突き止めてますよ

医学を勉強したでもない。 生化学に詳しいわけでもない。 浅井先生に分る
程度の現象を、これらの研究者達が、分らん道理が、有りませんのや



ワシの、この発言に、文句、言えますか?


 *       *       *


先の大戦の前は、残留農薬の問題。 有りませんでした。 農薬が津波の如く
使われ出したのは、昭和30年(1955)前後からです。

農薬の害の、一番深刻なのは、我ら消費者では無く、それを使用してる農家の
方々ですよ。


報道されませんが、農薬を散布する方は、呼吸器から、目から、皮膚から、いや
おう無く、農薬を体内に吸収します。

農薬の適正使用を、(自分の為にも)励行して下さい。 適正使用で収穫された
お米の玄米食は、安全の範囲内です。



それでも残留農薬に、こだわる方は、減農薬栽培の米を求めるしか、ありません。
新谷弘実先生は、こう書いておられます。



玄米の胚芽にあるフィチン酸は、
残留農薬の排泄を促す成分が、含まれています。

残留農薬を、早く出す為にも、玄米食が望ましい。



 *       *       *


浅井敏雄先生は逆に、このフィチン酸こそは、有害で、寿命を縮めるものだ
と書いておられます。

フィチン酸の強い排泄作用で、農薬と一緒に、ミネラルまで出て行くから、
玄米食を長期に続けると、ミネラル不足になる ・ ・ ・ んだそうです。



すると、玄米食を長期に続けられてる新谷弘実先生なんか、ミネラル不足で早死
しそうですが、

残念ながら、ピンピンして居られます。 よって、フィチン酸について、ワシ
は、新谷先生に軍配を挙げます。



かと言うて、新谷先生の説に決定では無いですぞ。 人体の事は、判らんのです。
そうだ、と考えられてた事が研究の結果、ぜんぜん違ってたなんて、

一杯有るんですぞ。 単に今の時点では、こっちかな? と言う程度です。



< 玄米食だと、虫歯に成る? >


浅井先生の説に、玄米食は虫歯になる。 ってえのが有ります。
ワシも歯科医師ですが、そんな話、聞いた事が有りません。

大学で聞いても、知らないと言います。 だいたいですよ。 虫歯に成るほど
フィチン酸によって、歯のミネラルが取られるならば、



人体のその他のカルシューム構造の骨なんか、どうなるんですか? それとも
フィチン酸には、歯のカルシューム成分だけを、特異的に脱灰(だっかい)

する性質でも、有るんですか? だとすると、フィチン酸の、どの分子構造が
その特異性を示現するんですか?

浅井先生、お答え下さい。



< 玄米食、食べて良いのか? 悪いのか? >


ワシは、玄米食を続けます。 残留農薬の害を減らす為に、信用できる産地米を
求めます。

しかし食は、お米だけでは、ありませんぞ。 日々に頂く、全ての食物の総合で
判断が必要です。 それは、



<健康食、長寿食を求める、く じらの冒険>にて、詳述します。



自然塩の、にがりの問題も、扱います。




 *       *       *


でもね、我ら全員が、新谷先生の説に従うと、お酒のメーカーは、全滅です。
アルコールは、一切、駄目ですから。

肉も乳製品も駄目ですから、畜産業も成り立ちません。 雪印も森永も明治も
ぜえ〜んぶ、倒産です。



ワシは、ニッカの応援団なんで、アルコールは、いけない、いけないんだッ
と、叫びつつ、

この原稿もウイスキー片手に、ちびちびやりながら、書きました。
ウィ〜ヒック

そこまでして百二十五歳まで生きたく、あありませんのや



あなた様は、やっぱ、百二十五歳まで? そんなに生きて、どないしまんねん?



では、次の話題です。


( 第六話 完 )


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