自分史 製造業系( 五十歳までのワシ。鉄工所三十二年間の想ひ出 )
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* 鉄工所三十二年間の想ひ出 * < はじめに > |
今東光、安部譲二なら、いざ知らず。 ワシの人生なんて、面白くも可笑しくも 無い。 自身でさえ、良くまあ、こんなつまらん人生を、したもんだなあ 〜 と、感心し てる位だから、他人が見て、面白い筈が無い。 酒飲まず。タバコは吸わず。女遊びせず。 ひたすら仕事、また仕事。 仕事が無けりゃあ、本を読む。 山ほど本を読む。 おや? 本を読んでねえな ・・・ ってえ時は、トレーニングだ。 スト イックなんよ。 親父が呆 ( あき ) れてね。 一体全体、ウチの息子。 何が楽しみで生きて るんだろう ? 首を傾 ( かし ) げたもんだ。 でも、そんな人間にも人生は有る。 仕事と読書と山登りとスキーしか無い筈の 人生にも、ドラマは秘められて、おるんじゃよ。 だが無名の、一庶民。 そんな人間が読者に読ませるからには、工夫が要る。 ワシが人生で出会った、面白 ( おも ) ろい奴らにも出て貰い、 兎に角、終りまで、楽しく読んで貰うアイデア。 全部、ぶち込んだから、 成果をみて欲しいのだ。 * * * この本ではワシ、鯨葉いるか。 口は出したが、手はださなかった。 ワシの しゃべった事、( PN ) 早川爽 ( そう ) が筆記した。 入力された文章に、いちゃもんを付けて、仕上げた。 ワシが何か言うと、 早川君。 必ず、ああ、そう ・・・ って返事するんだな。 だから彼のペンネームは最初、早川そう之助 ・・・ って言ったんだ。 入力 の姉 ( ねえ ) ちゃん、それは余 ( あま ) りだ。 ってえんで、早川爽 に成ったのさ。 言っとくけど、入力のねえちゃん。 一ツ橋の大学を出ておられる。 馬鹿にしちゃあ、いけないよ。 本当は、医療事務の入力で来てるんだが、ワシこっそり、流用しとんのさ。 内緒だぜ、これ。 はじめに、 の追加。 2010年7月吉日、鯨葉いるか之記。 *********************************************************************** 表本(おもてほん)爆笑五十歳歯学部へ行く。の次に この本を書いた。 表本を見た人は多けれど、 全部読んだ人は居ない ・・・ らしい。 少ないではなくて、ホントに居ないらしい。 ワシ自身でさえ、読了に一週間掛かる。 目がチカチカする。 ウエブで一冊の本を読む事 不可能に近い。 世の中は電子ブックと言うけれど、結局、 紙の本へ回帰する回り道ではないかしら? それにウエブの読者は、移り気だ。 腰を据えてじっくりと、は無理なのだ。 あちこち飛んでないと、不安になる。 大切な物を見落としてる気分がいつも、いつもする。 * * * 評論家 大宅壮一ではないけれど、 テレビが一億総白痴化なら、 ウエブも、同じかも知れぬ。 インターネットの大本(おおもと)は軍事なんだ。 国民をバラバラの砂状にする、戦略だそうだ。 そうやって置いて、バラバラに成った国民の資産。 ガッポリと 持ってく 作戦らしい。 こりゃあウエブ、用心した方がよござんす。 諸君、本を読もう! 本を読もう! * * * よってこの本では、表本( 爆笑五十歳 )以上に 文章を簡略化する。 要点を押えるに留(とど)める。 でもね、ウエブ同様、紙の本もまた玉石混交で、 洪水みたいな出版だろ。 あれじゃあ本の自殺だよ。 * 表本(おもてほん)をウエブに出して、考えが変わった。 ささやかでも良い。 読者の思考の為に、ヒントを出すよな、内容を目指そう。 相反する多様な考え方も、同時に提示したりして。 思考の手掛りになるウエブ。 そんな本屋を目指そうと思った。 * * * 最後になった。 (PN)早川 爽(そう)氏に感謝する。 この本は、だいたい彼が書いた。 ほとんど全部、書いて呉れた。 彼が居なきゃあ、この本は出なかった。 入力の方ともども、お礼申し上げる。 |
平成二十一年(2009)七月吉日 著者にして書店主 鯨葉いるか之記。
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