*  自分史 製造業系 ( 五十歳までのワシ。 鉄工所三十二年間の想ひ出 )  *   < kujila-books ホームへ帰る >

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第 6 章  *  1 / 7

石川県警・小松警察署刑事課の私兵化問題



< 白江俊雄ユキ夫妻と 
小松警察署刑事課の私兵化問題 >




この章は嘘を書くとワシのお手々、後へ回る。
事実だからと言うても名誉毀損で書けない部分も有る。
資料を基に吟味しつつ、慎重に行く。

思うにあれは不要の裁判であった。
広崎外科病院・白江俊雄事務長一家の戦略は間違いである。
裁判せずとも完勝の道が有ったのだ。

敵を知り己を知れば百戦危うからずと古書に有る。
事務長一家は己の力を知れど、敵たるワシを誤認した。
何処をどう誤認したかは、本文に譲る。

それに付けても世の中は判らんものだと痛感す。
事務長一家の間違いで、ワシ、死なずに済んだ。
正しい戦略なら、その後のワシ、自裁だろう。
今頃あの世なので、この第六章も存在せぬ。

かくも簡単に殺せたワシを、殺し損なったのだ。
事務長側の誤認で生かされる形(かたち)とは成った。
誠に不思議と言うべし。

*

事実は小説より奇なり、だ。

ワシとしては、もう少し待ちて書く予定が、登場人物、
高齢にて次々と死ぬから、焦(あせ)っての。
こりゃいかん早く書くべしとて筆を執(とっ)た。

まずは事件の概略から始める。


*     *     *




○ この第六章を読む前に、


本 <爆笑五十歳・歯学部へ行く> の第四章の第一の段 <広崎大三郎
先生の医師法違反> を見て下さい。

そこを読まれてる事を前提に、この第六章を書いてます。

そこでは広崎大三郎医師の代理にて、夜間、高齢患者の往診に応じてた
白江俊雄事務長の、無資格診療行為を書いてます。



また石川県警小松警察署・刑事課の刑事課長( 当時 )の M に呼び出さ
れたワシが、

出ても居ない家宅捜索令状にて四時間も吊るし上げられ、白江との裁判
の重要証拠の写真を、



出せッ 出せッ と威嚇された事も書いた。

この段の副題、小松警察署の刑事課は白江一家の私兵と成ったは、そこ
から付けた。 文句有りますか? 反論出来ますか?



白江俊雄の夜間往診が違法なら、M 刑事課長の吊るし上げも違法です。
でもそれらに、法の適用、有りましたか?

遺恨の残る事件です。



   *       *       *



爆笑五十歳の第四章の 1 を読むのが面倒な方は、せめて以上を胸に置
かれて、この第六章をお読み下さい。


手間隙( てまひま )厭わぬ方なれば、本・爆笑五十歳の第四章の 1 を
ご覧の上、

この第六章をお読み下さい。 ただし最下部の < 海外製技工物には
注意が肝心 > は不要です。



*******************************************************************



< この問題の概略 >


前章に記した如く、ワシ、母なる人の度外れた干渉で、自殺の一歩手前
だった。 危うし危うし。

ワシの人生では、二度目の自殺未遂だった。 最初は十五歳。 十五歳
言うたら高校一年生だっせ。

久徳重盛先生の母原病だ。



母の過干渉に、めげたのさ。 いじめじゃ無く、過干渉だ。 お袋にす
りゃ良い事してる積り。

こっちは余りの干渉に、息も出来ない気分。 このミスマッチにて、死
ぬより外に無しと思い詰めたのさ。



高校一年生だぜ。 鴨居から首を吊ってな。 意識が朦朧としたその瞬間
だ。 父なる人の階段を登る足音に、ハッとして中止。

父が二階へ来るなんて、後にも先にも、この一回限りである。 これっ
て奇跡?  とにかく死なずに済んだ。



   *       *       *



二回目は、この問題の時、ワシは三十歳だ。 三十歳は大人だよ。 母の
余りの干渉に又もや敗北、こりゃ死ぬしか無いと思い詰めたのさ。

決行予定日の前日だよ。 工場の近所の呉服屋のお祖母さん、理由は不
明なれど工場に現れてナ。


こんな凄いご夫婦が居る。 一度紹介したい言うて、ワシの手を引き
強引に連れて行ったのだ。

それがこの問題の相手、広崎外科病院事務長、白江俊雄・ユキご夫妻
ってわけさ。



事務長一家の親切には、感謝してる。 お陰でワシ、死にそびれた。

今思うと、ワシを白江宅へ強引に連れてった呉服屋のお祖母さん、諸天
善神の化身だろか?  不思議だよ、これも奇跡だ。



死の寸前に、こんなにも偶然に死にそびれるなんて、何が有るのだろう?
死に損ねたワシ、人生で何をすれば良いのだろ?

何をさせる為に、天はワシの死を延期したのか? まさかこの第六章を
書かせる為でもあるまいに ・ ・ ・

ワシ最近、この疑問に、しばしば苦しむ。



   *       *       *



つまり、この章の背景には、母に追い詰められたワシの、自殺願望が流
れてる。

白江事務長一家は何故、それを利用しなかったのか? 理解に苦しむ。



これを知れば、攻撃したり悪口したりする必要、全く無し。 スミマセン
と謝っときゃ、このワシ、自動的に自殺だろ。

そうなりゃ事務長一家、笑いが止まらない。 イッヒッヒッヒッと、
こみ上げて来る笑いに苦しんで居れたのだ。



余りに下手な事務長一家の戦略に呆( あき )果ててな。 息子の白江
一也氏を捕まえて言うた事、有る。

君らは何故、この手を使わなかったのだ? 完璧に勝てたのに ・ ・
ってね。 一也氏は苦笑してた。



小松警察署の刑事課長 M を使い、出ても居ない家宅捜索令状を出てる
と言わせ、ワシを吊し上げる必要など全く無いのである。

スンマセンと謝罪しとけば、完璧に勝てたのである。 ワシの言う意味
判るかね?



真空斬りが可能だったのだ。 何故、こんな大チャンスが見えないのか、
さっぱり判らん。

今もって判らん。



   *       *       *



こんな具合に、ワシの最大の悩みは母の過干渉であった。 頭の中、
何時も、それで一杯。

危うく自殺の所を、事務長一家が救って呉れたのだ。 損害賠償の請求
など、考えてもいなかった。



問題が終了すれば、やっぱ、あの世かなと、心に決めてたのだ。 こん
な人間を攻撃して、どうする?

ゴメンナサイと謝( あやまっ )とけば、勝手に死んで呉れる相手だぜ。
指一本使わずに殺せたのだ ・ ・ ・



こんなチャンスを何故、利用しないのか、理解しかねる。 事務長一家
としては罪を認めたく無い。

謝罪は絶対に嫌だったのでしょうが、お陰さまでワシは死に損ねた。
事務長側から見て、完璧に勝てる試合だったのにね ・ ・ ・



   *       *       *



その上、裁判で和解が成立した後の、事務長夫人・白江ユキ氏の悪口は、
最悪である。

遂にこんな文章まで書かれたから、悪手も悪手。 最悪手だ。 自分の
ご亭主が医師法違反しとるのに、何が他人様の悪口だッ

オミャ 〜 さん、アホかいなと申し上げとく。



それやこれやで、この第六章とは成りました。 以下にて、白江ユキ氏
に、キッパリ反論いたします。



   *       *       *



< 白江事務長一家とワシ。>


裁判した位、深刻な問題だった。 詳細は書けぬが、ワシも事務長夫妻
も自説を譲らぬ。

示談を求めての談判は、双方激昂して決裂した。 こうなりゃ裁判しか
無いだろ。



訴えるぞッ    面白い、訴えてみろッ
と喧嘩腰だった。



談判の中味は次段にて紹介しますが、事務長夫妻の変わらぬ論拠は、こ
の世の中、力が正義である。 世の中は力の強い者が勝つ。

それがこの世の慣わしだ。



なあお兄ちゃん、誰が見ても、わし等( 白江俊雄側 )とお兄ちゃん
( ワシの事ザマス )とでは、勝負に成らないだろ。

わし等の社会的な力の方が、圧倒的に強い。 だからこの勝負。 わし
等の勝ちだ。 を言い募って止まぬ。



ワシの主張した、法的・常識的正義は無視されて、談判は噛み合わぬま
ま決裂だった。

そう成りゃ裁判するより他に、手が無いだろ? よって裁判とは、成り
にけりだった。



   *       *      *



この裁判が、これまた、色んな問題と言いますか。 調停員の中に、奇
怪なるお考えの方が居られましてナ。 ワシ、大憤慨。

その実態は、次の次の段にて紹介しますが、その調停員とは小松市内、
浄誓寺なる寺の住職の奥方にて、中谷紀子様と申す方です。



旦那は、白江事務長宅に、毎月、お経を挙げに行ってるそうで、
お互いの住所が歩いて一分の間隔。

そんな近所の、利害関係を有する住職の奥さんを調停員に選ぶ、金沢家
庭裁判所・小松支部の見識とは、一体、何でしょうか?



中谷様の不見識のお陰で、笑える裁判とは成りました。 お読み下さい。
笑えます。 その笑いは多分、苦笑でしょ。

ワシが何か発言する。 すると中谷氏、貴方はそれを認めたのでしょと
おっしゃる。



馬鹿言うては困る。 認めて居れば裁判には成らぬ。 認め無いから
裁判しとるのだ。 認めてりゃ裁判に成らないよ。

すると中谷氏、でもさっき認めると、貴方言いました。 わたし聞きま
した ・ ・ ・ と言うのよ。



そんな事、言う筈が無い。 認めないから裁判しとるのに、裁判の席
で申立人が、認めますなんて言いますかいな。

開( あ )いた口が塞がらぬとは、こんなのを言う。 しかるに中谷氏、
わたし聞きましたを言うて止まぬ。



かくの如く珍奇な裁判、滅多に無い( と思う )。 それを記録に残せ
るワシ、やっぱ、こんな本を書く筈だ。

保証付きで笑えますので、ご期待下さい。



   *       *       *



白江事務長夫人・ユキ氏は、この裁判と同時進行的に、小松警察署刑事
課へ行き、裁判の重要参考人たる水島氏( 仮名 )を告発した。

告発の内容は書けぬが、それに依り小松警察署の刑事課は動き出した。



そして水島氏を、裁判に出れなくした。 石川県に、二度と来るなと
刑事に言わせた。

水島氏とは、岡山県倉敷市水島に住む方である。 仕事で石川県へ来た。
手取川ダムの工事関係である。



宿泊地の金沢のパチンコ屋にて、白江家のお子さんと偶然仲良く成った。
その関係で、小松市の白江家のご自宅にも出入りした。

その過程で、ワシと白江家の裁判の、重要な証拠を知見されたらしい。
白江側にすりゃ、水島氏に証言されると負けてしまう。



裁判に出られちゃ敵( かなわ )ない。 裁判に出られなくしたい。
どうすれば良いか ・ ・ ・

ってんで刑事事件にかこ付けて、石川県へは来るなと、刑事に言わせた
のでしょうが、それ、如何なる刑法を根拠とした処置ですか?



石川県警小松警察署の刑事課よ、根拠法を教えて下さい。 法的根拠の
無い処置は、犯罪ですよ。

石川県へ二度と来るなッ  とは、どんな法に準拠した処置
ですか?



ワシは言う、これは石川県警小松警察署刑事課の、明白なる犯罪である。
反論したけりゃ、して見ろッ

出来るかッ



   *       *       *



水島氏に依れば、小松署の刑事課で、二度と石川県へ来るなと言われて
岡山県倉敷市水島の自宅へ帰ると、

彼の地の刑事が来訪し、もう二度と石川県へ行ったりするなよと、ダメ
を押して行ったそうである。



石川県警小松警察署刑事課の処置が、既に違法である上に、岡山県水島
警察署の刑事をして、念を押しに行かせたのは、

全国的警察機構を利用した、さらなる違法行為であるぞ。 小松警察署
刑事課の、一体誰が中心で、斯( か )くなる不正をしたのか?



出ても居ない家宅捜索令状にてワシを吊るし上げたのは、刑事課長(当時)
の M であった。

彼が中心か? 彼の上に、この不正を指揮した者が、さらに居るのか?



M の実名は、この第六章の最後( 7 )に置いた。 正々堂々の宣戦
布告である。

M よ、文句有るなら反論しろッ



   *       *       *



ですがね、歴( れき )とした警察の、刑事課にですよ。 刑事課長に
こんな真似をさせた、白江ユキ氏の実力には感心します。

文句無しに凄い力です。 読者の中に同じ事の出来る方、居られますか?
ワシなど、そんな才覚、とてもとても有りません。



ですがこれ、違法です。 完全なる違法行為です。 警察の、それも
刑事課が、こんな真似しちゃ駄目ですよ。

これじゃ警察の不法を取り締まる、上級警察が必要かも?



   *       *       *



水島氏の問題に絡めて、ワシが、小松警察署刑事課・刑事課長(当時)
の M に呼び出され、証拠の写真を出せと吊るし上げられた場面は、

本 < 爆笑五十歳、歯学部へ行く > の第四章の 1 に書いた通りです。




出ても居ない家宅捜索令状を出てると言われ、四時間に渉り吊し上げら
れました。

これこそ歴( れき )とした犯罪です。 公務員職権乱用罪です。
本来ならあの時、M は懲戒免職処分です。



しかるに M は順調に出世して、能登は穴水警察署の署長に成りました。

M は穴水出身です。 石川県警の人事課は、そこを配慮したのかも知れ
ません。

故郷に錦を飾らせる ・ ・ ・ と言う奴です。



   *       *       *



M のその後の出世を見ますと、小松警察署の刑事課長の次は、石川県警
機動捜査隊・副隊長でした。

その後、松任警察署( 現・白山市警察署 )次長。 高速道路機動隊へ
の出向など挟みつつ、石川県警の要職を歴任しとります。

平成九年頃、冒頭の穴水警察署・署長に就任しました。 警視です。



ワシの手元には、県警の人事異動を報知する当時の新聞が有ります。
M は写真入りで紹介されとります。

ノンキャリアとしては理想的な出世だったと言えます。



ワシは常々、M はワシにお礼すべきだと言うとりますが、この第六章を
書きつつ、改めてお礼すべきだと思いました。

ワシは世間知らずな為に、こんな不正をされながら、何も出来ませんで
したが、さればこそ M は無事に、出世、出来たのです。



やっぱ菓子折りのひとつも持ち、お礼に来るべきですよ。
M は、ワシに ・ ・ ・



   *       *       *



M は、どんな考えから、あんな真似をしたのでしょう? ボランティア
なら、ワシ以上に酔狂者です。 お金でしょうか? 何でしょうか?

如何なる力学にて、出ても居ない家宅捜索令状を出てると言い、ワシを
吊るし上げたのか?  知りたい所です。



ま、M が真実を語る気遣いは、絶無でしょうがね。 何か言って来れば
ここに書きます。

いずれにしても完璧な違法行為です。 懲戒免職の案件です。 こんな
事が白昼堂々と、小松警察署刑事課の取調室にて実行されたのです。



   *       *       *



紆余曲折は有りましたが、ワシと白江側の裁判は結審しました。 思い
も依らぬ新証拠が出て、あっ気ない幕切れでした。

和解の成立です。 ドロドロした思惑の絡む、不愉快な争いでしたが、
兎にも角にも和解が成立しました。



問題は実に、この後です。 けしからんのは、裁判にて和解が成立した
のに、事務長夫人の白江ユキ氏、

思い通りに進行しなかった腹いせでしょうか、ワシの悪口等、しきりに
他言されました。



だもんで、こっちも負けずに対抗文書など書いて、関係者に配布したり
したものですから、

終わる筈の事件の蒸し返しですわ。 白江家の自損行為に思えますがね。
どうなんでしょ?



   *       *       *



ワシの書いた文書に対して、白江俊雄事務長、ワシの家へ怒鳴り込んで
来ましてな。

名誉毀損で告発すると、啖呵を切って行かれましたが、ワシは工場です。
実家には母しか居ません。

これ、可笑しく有りませんか? 方向が違ってませんか?



文句有るなら、ワシの居る工場へ来るべきです。 母から連絡を受け
るや、ワシ、直ぐさま広崎外科病院へ電話しました。

白江俊雄氏はそこの、事務長ですからね。



母に啖呵切って、どないしまんねん?  文句有るなら、工場へいらっ
しゃいッ



   *       *       *



白江俊雄氏、電話口で、名誉毀損で警察へ訴えてやるから、待ってろッ
みたい事、ワァ 〜 ッ と喚( わめ )いて、

電話を、叩( たたっ )切られました。



ワシ、警察からの電話、期待してましたが、待てど暮らせど音沙汰
無しです。

何をしとるのじゃと痺れを切らし、小松警察署の刑事課へ問い合わせ
しましたら、

この忙しいのに、アホな電話、せんといてやッ   言うて
お叱り、受けました。



あんさん、名誉毀損罪、言うたら、毀損された者が親告する罪でんねん。
お宅みたい、毀損した方が電話して来て、

名誉を毀損した、名誉を毀損したと言われても、こちとら、動き様が無
いでしょッ  と凄い剣幕。



ま、確かに、刑事さんの言う通りなんで、謝罪して電話切った記憶あり
ます。

これじゃ変人扱いされても、文句言えませんな。



   *       *       *



本 < 爆笑五十歳、歯学部へ行く > の第四章、最初の段に書いた如く、
広崎外科病院・白江俊雄事務長は、広崎大三郎医師に代わりて、

夜間、患者宅へ往診してました。 警察へ訴えれば、医師法違反で検挙
されます。 でもワシ、電話しなかった。



こんな巨大な譲歩を、こっちはしてるのだぞ ・ ・ ・ の気分でし
たから、白江俊雄・ユキ夫妻の和解後の卑劣なる悪口行為に、

腹綿が煮えました。



どう考えても、あれは、白江側から見て、スパッと消して仕舞うのが、
得策では無いでしょうか?

白江俊雄は無免許医療行為の、医師法違反ですよ。 小松警察署刑事課
の M は、公務員職権乱用罪ですよ。



そんな背景が有るのに、どんな考えしてワシの悪口するのか、理解に苦
しみます。

白江ユキさんがあちこちで、あなたの悪口してますよと教えて下さった
ある奥さんには、



あなたは裁判所で、堪忍して呉れと白江さんに向かい、土下座したそう
じゃないですかと、言われました。

まったく、白江ユキ氏は、アホかいなッ  の一語に尽きます。
それでもワシ、白江俊雄氏の夜間往診行為を告発しませんでしたから、



ワシも心底、人の良い田舎者ですな。 こんな人間を調子に乗り、
痛ぶっておりますと、最後、こんなものを書かれて仕舞うのです。



   *       *       *



ま、そのお陰で、ワシは死なずに済みました。 もしもです。 白江側
が謝罪しておれば、

ワシ、完璧に自殺でしょ。 ワシの精神状態、母との葛藤に疲れ果て
視野狭窄状態。



自殺する前ってえのは、大抵、こんな状態です。 関東に住んでますと
毎朝のラジオ、人身事故で電車が停まったニュースです。

人身事故とは飛び込み自殺ですよ。 自殺する方は、視野狭窄。 客観
的な見方が出来ない状態。



当時のワシも、母との葛藤に疲れ果て、似た様な状態。 危うし危うし
だったのです。

白江ご夫妻に助けられた様なもの。 白江側から見りゃ、そこが付け目
だったのですがねえ ・ ・ ・



   *       *       *



白江側が謝罪すれば、一旦は負けですが、その後にワシ、自殺ですから、
こりゃもう完璧の勝利です。

何故この戦法を採用しなかったのか?  今もって不思議です。



読者には、こう言う伏線を胸に置かれて、この第六章をお読み下さい。
敵を知り己を知れば、百戦危うからずは名言ですが、

白江俊雄・ユキ夫妻のは、己の力は知っていて、相手たるワシの状態を
知りませんでした。 知ろうともしませんでした。



知っておれば完勝だったのにと悔やまれます。



   *       *       *



次段ではまず、裁判前の白江夫妻との決裂に終わった、示談交渉を書き
ます。

書きつつも、奇怪なる談判だったなと、今さらながら呆( あきれ )
ます。 諸君は、こんな談判の経験、有りますか?



この世の中は確かに、白江側の言う如く、力を持つ者が正義・不正義を
越えて勝つ側面も有りますが、

面と向かいて、だからわし等の勝ちだと言われては、世の中、お仕舞い
ですよ。



ワシ、遂に、白江側の主張に同意せず、談判は決裂しました。 かくて
裁判に突入です。

では次段で、決裂した談判の内容をご覧下さい。 談判と言えるかは
疑問ですが、白江側の、

力は正義だッ  正義は力だッ  の連発と、



お兄ちゃんとわし等を比較すれば、わし等の方が断然強い。 だからこ
の勝負、わし等の勝ちだと言い募( つの )る白江側の主張を、

正しいと言えるかどうかを、ご判断下さい。



では次段です ・ ・ ・










*       *       *


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