*  自分史 製造業系 ( 五十歳までのワシ。 鉄工所三十二年間の想ひ出 )  *   < kujila-books ホームへ帰る >

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第 6 章  *  4 / 7

石川県警・小松警察署刑事課の私兵化問題



< 小松警察署刑事課の疑惑 >



出てもいない家宅捜索令状を、出てると言い。
証拠写真を渡さなければ、お前の家をブッ壊すと、
四時間に渉りワシを脅迫した M 刑事課長(当時)よ、
テメ〜は公務員職権乱用罪にて懲戒免職だ。

しかるに M 、平成九年(1997年)。
出身地穴水警察署の署長と成った。
これ石川県警人事課の殊勲であるか?
はたまた汚点であるか?

ここでは M に、かくの如き違法行為をさせた、
白江ユキ氏の実力に驚嘆しよう。
凄い力(ちから)だと思わんか?

警察の刑事課長に、こんな違法行為。
させられる人。日本に何人居る?
凄い実力だッ
と一応、賛嘆しとこう。

では以下にて、
調停裁判の背後で進行した
小松警察署刑事課の動きを書いて行く。



*     *     *




水島氏の出現は、四月下旬であった。 ワシの様子を、見るに見かね
て出て来たと言うが。

なるほど、その頃のワシ。 母親との関係から、正気と言い難かった。
母親の過剰干渉に疲れ果てた、空ろな若者だった。



今から思うと、あの時、水島氏が出なければ、ワシ、人生を棒に振っ
てたと思う。 率直に言えば自殺してた。 母原病自殺。

詳細は書けぬが、とにかく危ない所だった。 死ぬか生きるか、
間一髪。 危ない所だった。



さて白江側。 水島氏が出現するや、反射的早さにて白江ユキ氏。
小松警察署刑事課へ行った。

最初は、うちの子。 水島なる男に脅迫されてると刑事告発した
らしい。



のち困り事相談へ、レベルダウンしてる。 いずれにしても警察の
刑事課が動く以上。

それなりの下調べ。 有るべきでしょうに。 ワシの素人調査でさえ
白江ユキの嘘。 簡単に暴けたのに。

本職の刑事課が、基本調査、して無いのだ。



うっかり忘れたのか? 故意に調査をサボったのか? 調査もせずに、
誰かをとっちめたりすれば、それは犯罪ですぞ。

石川県警小松警察署刑事課( 当時 )の諸士諸君、反論出来ますか?



   *       *       *



水島氏の問題。 簡単に説明すれば、ワシと白江俊雄ユキ夫妻との
裁判において。

前後の事情から、裁判に関する重要な情報を保有してた。 それは
ワシを有利にする情報だった。



その証拠品の一部。 ポラロイド写真を、ワシに提供して呉れた事は、
既に書いた。

こんな人物に出られて、証言など、されては。 白江側、裁判で負けて
しまう。



そこで白江夫妻。 子供と付き合ってた事に絡め、警察に訴えたので
ある。

だけど白江さんちのお子さんと水島氏は、気の合う仲間だった。 もっ
とも白江夫妻は水島氏を好まず、



あんな奴とは付き合うなと、言ってたらしい。 白江さんちのお子さん、
これに反発して。

神奈川県の横須賀へ、水島氏と一緒に、トンズラしとる。 そんな
深い関係だったのだ。



だけど、それの何処に犯罪性が有るのだ? 警察の介入余地が有る?
単なる家庭の、悩み事レベルの問題だ。

何処をどう探しても、警察の介入余地は無い。 なのに小松警察署
刑事課。 水島氏を犯罪者の如く扱った。



   *       *       *



小松警察署刑事課は水島氏を拘束状態にして、調書にサインさせた。
石川県には二度と来るなと、念を押して放免した。

それ警察組織の私用ではないのか? 犯罪ではないのか? 職権乱用
であると、ワシは言う。

指揮した刑事課の中心人物は、懲戒免職だ。



白江ユキ氏の告発を、事実かどうかの調査もせず。 水島氏の弁明を
封じ、一切の発言を許さぬとは何事であるかッ

ただ、ひたすら、怒鳴り付け。 調書にサインさせ。 石川県には二度
と来るなとは、何事かッ



さらには刑事課長 M の、出ても居ないワシの家の、家宅捜索令状を、
出てると言い。

水島氏から譲渡された、ポラロイド写真。 渡せと脅迫したのは、職権
乱用罪ではないのかッ?



当時の小松警察署刑事課で、かくの如き犯罪行為が進行してたので
ある。

だけど、良くこんな事を、したなと思う。 白江俊雄ユキ夫妻は、
どんな手を用いて本物の刑事課に、こんな事、

させれた、のだろう?  研究に値する。



   *       *       *



  では水島氏の出現から、順を追うて書いて見る。



< 水島氏の出現 >


既に書いた如く、水島氏は、岡山県倉敷市水島の人である。 日本鋼
管に関連した、下請け会社の社員であった。

手取ダムの工事に、日本鋼管の大口径パイプが採用されたので、その
溶接工として石川県へ来た。



休日、金沢大学近くのパチンコ屋で遊んでると、隣に(当時)教育学部
在学中の、白江さんちのお子さんも、チン、ジャラジャラ。

話し掛けたのが縁の始まり。 意気投合して、仲良しに成ったそうな。



飲みに行こうか? 合点だ  ってんで赤のれん。 旨い物
鱈( たら )ふく喰い、したたか飲んで酔っ払い。

おいっ、オレのアパートへ来ないか?  一緒に雑魚寝でもしよう。
など言うて、同居が始まったそうな。



白江さんちのお子さんから直接聞いた話では、断続的ながら、二年間
ほど続いたらしい。

水島氏の家庭は岡山県水島に在る。 奥さんと( 当時 )中学生の娘
さんが居たから、仕事の合間は、帰郷せにゃならぬ。



仕事で石川県に来た時は、金沢の、白江さんちのお子さんのアパート。
仲良き事は良い事だを、実践してたのだ。

これの何処に、犯罪性が有る?



ちなみに当時、中学生だった水島氏の娘さん。 ワシがこれを書いてる
今、五十歳だぜ。

金沢大学の学生だった白江さんちのお子さんは、やがて還暦を迎える
有様だ。 早く記録しないと、この事件。 消えてしまうよ。



   *       *       *



そんな関係で水島氏、小松の白江家に出入りしたが。 白江夫妻。
水島氏を好かなかった。

白江さんちのお子さん。 誰と付き合おうと勝手だろと親に反発して、
とうとう水島氏と、神奈川県横須賀へ、とんずら。



青春時代だけに許される、飛んだ行為だ。 テレビドラマより、ドラマ
チックな物語だ。



彼の地にて半年ばかり同居してたけど、直ぐに飽きて、面白くない。
ボク帰りたい、ってんで親に連絡。

水島氏に依れば、弟の白江一也氏。 小松市で運送業を営む、加戸清男
氏のトラックに同乗して、

迎えに来たそうだ。




かくて白江さんちのお子さんは小松へ帰る。 水島氏は妻と娘の待つ
岡山県水島の自宅へ帰る。

暢気( のんき )なものだよ。 青春時代の無鉄砲な情熱。 小説に
書けそな物語。 フォークソングの歌詞に成るナ。




そんな水島氏が、ワシの余りなる無用心を見るに見かね。 出現した
のが、この問題の発端である。



   *       *       *



工場へ電話して来たけど、水島氏なんて、何処の誰だか皆目不明だろ。
裁判の件で話したい。 小松駅で待つと言うから、

半信半疑でワシ、駅まで行った。



駅舎の白い壁にもたれた、日本人離れのプロポーションした、映画の
俳優かと見まごう中年男こそ、水島氏であった。

白いジーパンの長い脚に、ワシ正直言うて、度肝、抜かれた。 こち
とら胴長短足、純日本的、醜男( ブおとこ )だからナ。



連れ立ちて近くの喫茶店へ入った。 水島氏、白江家の内情を詳しく
ご存知。

兄ちゃん、お人好しもいい加減にしな。 そんな事じゃ足元見られる
だけだと、お小言、頂戴した。 面目丸潰れ。



水島氏、親切にも色々と教えて呉れ。 最後に証拠品として、裁判に
て決定的な作用を示しそうな、数枚のポラロイドの写真。

譲って呉れた。



ま、かなりエゲツナイ写真ではありましたが、有り難く頂戴。

中谷紀子調停員が裁判にて、その写真は偽造でしょと、何度言おうとも、
証拠としての重要さ。 揺がぬ写真ではある。



だからこそ白江側、この写真を取ろうとして M 刑事課長を使い、
出てもいない家宅捜索令状で、ワシを吊し上げて、

取ろうとしたのだ。 ポラロイド写真の価値、かくの如く高いのだ。



   *       *       *



< 石川県に来るなよは、如何なる根拠からの恫喝か? >



この第六章を読まれる方は、必ずまず、< 爆笑五十歳 歯学部へ行く >
第四章の 1 を読んで下さいと、お願いした。

あそこにはワシが、小松警察署の M 刑事課長に呼ばれ、出ても居な
い家宅捜索令状で四時間に渉り、脅迫まがいの扱いを受けた事。

詳細に書いた。



M は最初、ニセ警官・四郎叔父こと、土田俊策に電話した。 何の為
に、そんな遠周りして、四郎叔父に電話したのか?

いかにも不正を働く者の、はまり勝ちな、ケレン味の残る権威付けだ。



ワシに直接電話して、ちょっと来いと言えば足りるのだ。 悪い事を企
( たくら )む者、必ず何処かに足跡( ヘマ )を残す。



   *       *       *



その四郎叔父、電話にて M 刑事課長の用件を伝えた後。 気掛りだっ
たらしく、直接、ワシの工場へ来た。

四郎叔父は、電話の内容を語り、ワシの家に家宅捜索令状が出たそうだが、
もしワシが、自発的に写真を提出するならば、



令状を執行せずに済む。 だから大至急、写真を持参して、小松警察
署に出頭し、M に提出する様、伝えて欲しいとの事だった。

家宅捜索が実行されれば、本人の為にも良くない。 写真を持参して、
自発的に提出する様、君からも言って呉れと、



電話したそうである。 四郎叔父( 土田俊策 )の傍には父も居
て、この話を聞いておる。



ワシ、ワイシャツの胸ポケットに、問題のポラロイド写真を入れ。
車で小松警察署へ行った。

現在の小松警察署は改築されて別物に成っとるが、当時は昔の古い
建物であった。



夏の一番暑い頃だ。 ワイシャツ一枚で汗が出た。 小松署の玄関に
入り。 階段を二階へ登った。

当時の小松警察署の刑事課は、二階に在った。 二階の全フロアーが
刑事課だった。 現在の小松署とは、構造が異なる。



   *       *       *



小松警察署刑事課は、机を部屋一杯に並べ、文字通り充満して仕事
してた。 古き良き時代である。

ワシ、M を知らない。 誰が M かなと、刑事たちを見渡しておると、
よおッ、久治良じゃねえかと、気安く寄って来た刑事がある。



芦城中学校、三年八組の同級生、油野正君では無いか。 通称アブラ。
普段、アブラアブラと呼んでたもんで、本名が出て来ない。

卒業名簿を見て、やっと判明だ。 アブラの本名は、油野正君だった
のか。 てな調子。



言うては何だが、中学校時代のアブラ、札付きの悪( ワル )だった
のだ。 かく言うワシは優等生で、生徒会の副会長だろ。

世の中とは判らぬものだよ。 札付きの学生が刑事と成り、優等生が、
チョット来いと呼ばれる。

世も末とは、この事だ。



   *       *       *



アブラふざけた調子で、何だ久治良。 オメェ 〜 選挙違反かあ? に、
ワシ、思わず、大声を出した。





馬鹿、抜かすで無(ね)えッ
ワシは、君と違うぞッ

一緒にして呉れるなッ



優等生を捕( つかま )えて、選挙違反も無いでしょ。 本日は、呼
ばれたから来たのだと言うと。

アブラ、ニタニタと笑い。 誰に呼ばれたのかと聞く。 よってワシ。
M だと答えた。



   *       *       *



ここでアブラが、どんな男なのかを説明するも、無駄では無い。 かっ
ての人気テレビドラマ。

外科手術の名手、名医ベン・ケーシー物語をご存知か?



アブラ、あのベン・ケーシーに、ちょっとだけ似とるのだ。 つまり
隅(すみ)に置けぬ男前と言いたいのだ。

和製ベン・ケーシー。 ワシ中学時代、彼に言うたった。



オメ 〜 、歌は上手いし( 低音でプロ級のノド )。 面( つら )
が、それだろ。

いっそ芸能界へ行ったらどうだ? その面で、娑婆( しゃば 〜 )歩
かれた日にゃ、われら醜男( ぶおとこ )迷惑す。



など、言って見たく成るよな奴だった。 あの低音で、歌手に成れば
そこそこ行けたのでは無かったろうかと、

今でも思う。




大体、このアブラ、警察官志望の動機が、不純である。 白バイに乗
りたい。 白バイに乗りたい。

そんな子供染みた願望で、警察官に成ったのだ。  そんなのが、白
バイから降りて、道を誤り刑事と成り。



優等生のワシを捕まえて、選挙違反か?  も、無いものだ。
これを、ニャロメと言う。



   *       *       *



じゃあ、何の用で来たのかと言うから。 ワシ、M 刑事課長が来い、
言うから来たのだと答えると、

アブラ、気安いもので、よっしゃと一声。 一番奥の机に座る刑事の
前へ直行し、取り次いで呉れた。

すると、あの男が M でこそ、あるか。



その M、上目使い( うわめづかい )でワシを、ギョロッと一瞥
( いちべつ )。

鉛筆と便箋を小脇にするや、こっちへ来いと言いつつ、刑事課奥の廊下
の、一番手前の取調室へ。 先に立ちて入った。



細長い部屋だった。 壁も天井も灰色。 鉄格子の付いた窓と、無愛
想な机と椅子以外。

何も無い部屋だった。



   *       *       *



< M 刑事課長よ、石川県に来れば逮捕すの根拠を言えッ



ここからは本 < 爆笑五十歳・歯学部へ行く > 第四章の 1 の。
ワシ、小松警察署刑事課長 M に呼び出された。 の通りだが、

その前にワシ、M に聞いた事が有る。 水島氏が石川県へ来たら逮捕
すると言うたそうだが、それは本当か?



石川県へ来たら逮捕するなら、逮捕の根拠を言え。 如何なる(刑)
法を適用しての逮捕か?

これに対し M 刑事課長。 ぶっきら棒な調子で、石川県に来たら
逮捕するッ

それだけだと、ワシの質問に取り合わず。



それよか君、例の写真、持って来たろうな? 出して呉れたまえと、
にべも無い。



ワシ、負けずに再度、聞いた。 それ、如何なる罪( つみ )での逮
捕ですかと。

M、うるさそうな顔して、石川県へ来たら逮捕するだけだ。 それよ
り時間が無い。 例の写真、早く出して呉れんか。



   *       *       *



この後、M 刑事課長とワシは、本 <爆笑五十歳、歯学部へ行く>
第四章 1 の場面へと入ったのである。

問答は簡単なもので、ワシが、写真を出すからには受け取りを書いて
呉れに対し、M 刑事課長は、顔をしかめ。



あのなあ、お前。 時間が無いのだぞ。 家宅捜索令状が出てるのだ。
サッサと出さないと、令状が執行される。

家宅捜索がどんなものか、お前、知っとるのか?  家を破壊される。
徹底的にやられる。 こっちも徹底的にやる。



だから、わしを信用しろ。 悪い様にはしない。 写真を出せッ
さも無くば、家を壊される。

お前、家捜し( やさがし )の恐ろしさを、知らないのかッ
家を壊されてから泣いても、知らないぞッ

早く写真を出すのが身の為だッ



   *       *       *



なかなかの迫力だった。 恐らく普通の人間なら( 写真を )出して
いたろう。

しかるにワシ、何故かは知らねど、この脅迫を、屁( へ )とも思わ
なかった。



言うとるでしょ。 受け取りを書いて下さい。 受け取りを書いて呉れ
ない限り、写真は出せません。

受け取り、書いて下さいッ  十秒で書けるでしょ。



ワシの返答に、M は怒りを顕( あらわ )にして言うのだった。 お
前なあ、時間が無いと言ってるだろッ

写真を早く出せ。 出さないとお前の家を、ぶっ壊すッ



以上の如き問答を、ワシと M は、四時間に渉り、延々と展開したのだ。
詳細は、本 < 爆笑五十歳、歯学部へ行く > 第四章の 1 を

ご覧頂きたい。 かくてワシ、証拠のポラロイド写真。 遂に出さな
かった。



   *       *       *



< 爆笑五十歳 > でも書いたが、刑事が一人の時は、私用に近い。
この場合も、公的な対応と言い難い。

しかしだ。 私用であっても、刑事は警察機構の権威を背負うて居る
のだ。 そんな権威を背景にして、何が私用だ。



見るが如く、その場所たるや、刑事課の取調室だぞ。 この時の M の
行為は、公務員職権乱用罪に該当す。

歴( れき )とした犯罪である。 即刻、懲戒免職だ。



しかるに M 。 順調に出世して、のち穴水警察署の署長に成った。
警察って、良いとこですナ。

日本的、暖( あたたか )さです。 但し暖いのは警察の仲間内のみで、
民間人の我らには、あくまで恐 〜 い存在ですからご用心を。



   *       *      *



M との対話の冒頭に出た、水島氏が石川県へ来れば逮捕すは、一体、
如何なる法に基づく警察行為か?

警察とは法律で動く。 水島氏が石川県へ来れば逮捕すると言うなら、
根拠となる法を示して欲しい。



そんな言動は、警察機構の私物化である。 警察の刑事課が、そんな
行為、して良いのか?

良いわけ無いだろ。 そんな事する刑事は、処罰すべきである。 石
川県警は、何故 M を放置するのか?

放置するどころでは無い。 穴水警察署の署長にまでした。



   *       *       *



水島氏が石川県へ来て、証言すれば、白江側は裁判に負けてしまう。
そんな人間に来られては困る。 来れぬ様にしたい。

かくて白江ユキ氏、小松警察署刑事課を動かし、警察機構を用いて、
水島氏の來県を不能にしたと、ワシは見る。



しかし、結果から見ると、無駄骨だった。 新証拠が出て、裁判は
あっ気なく終った。

白江側はワシの請求した金額の半分を払い。 和解書に署名し、裁判
は結審した。



小松警察署の刑事課を動かした割には、あっ気無い終わり方だった。
竜頭蛇尾とは、こんなのを言うのだ。

だが、警察の刑事課に。 こんな仕事を、させた力には感心す。
白江ユキ氏は、一介の市民なれど、まぎれ無く女傑だよ。



とにかく普通の市民では、どんな頼み方をしたにせよ。 どんな対価
を用意しても、

警察の刑事課は動きません。 笑われるのが落ちでしょ。



なるほど、こりゃあ、白江ご夫妻には、物凄い力が有ると、認めざる
を得ないですナ。



   *       *       *



強いて言えば、白江夫妻の失敗。 相手がワシみたい、奇人変人だっ
た事でしょうか?

刑事課長に、四時間も吊し上げられながら、それを面白がるよな相手
なら、別の作戦が有らま欲しきかも、知れません。



あの時のワシ、母親の過干渉に負けて、自殺する以外無いと、思い詰
めてた頃ですから。

何故それを作戦に採用しないのか、これを書いてる現在でも、いぶか
しく思う次第です。



その作戦を簡単に言えば、スミマセン。 家族の為にした事が、貴方
( あなた )様の不利益に成りました。

弁償、致しますので、ご勘弁下さい。 など言うとれば、事が処理さ
れた後。 ワシ、この世から消えてるぜ。



そう成りゃ白江側の完勝だ。 後は好きな様に、法螺や太鼓を叩け
ば良いじゃ無い?

こんな簡単な事が、何故、判らないのか、今だに不思議でなりません。



***************************************************************



逆に言えば、ワシが今日( こんにち )。 かくの如く生きて居れる
のも、ひとえに、ひとえに、

白江俊雄ユキ夫妻の、強反撃作戦の採用からです。 あの時、下手
( したて )戦法で来られたら。



ワシ、確実に自裁してた。 と言う事は、白江夫妻こそ。 命の恩人
かも知れません。



***************************************************************



ワシ、白江家に出入りして、雑談もすれば、お茶も飲んでた。 こい
つは何だか、母子関係が変だと、判る筈。

白江俊雄氏は、それに類するつぶやき。 漏らしてたのだ。 何故
そこを戦略的に考え無いのかと、悔やまれる。



   *       *       *



< 小松警察署の刑事課が、水島氏をいたぶれた理由 >



思うに、それ、水島氏の風貌が大きい。 良く見れば、仲々の男前な
れど。 ちょっと見には、チンピラだ。

ましてだ。 書いてはいかんが前科を持つ。 本人の言う所では。
ある時、カッとして、刃物で相手を刺したそうである。



話してると、わし、カッと成ると何をするか判らんと、しばしば口
にされる。

加うるに、その無学だ。 字が書けない。 自分の名前がやっとの
水準。 但し読む方は、少し出来る。

もっとも読むのは、競馬新聞だけだが。



全体、そんな過去が有っても、おかしくない感じ。 外見に付きまとっ
ておる。

あの感じでは、刑事課。 ついつい水島氏を、いたぶって仕舞うだろ。
実際、そう成った。

人権侵害ではあるが ・ ・ ・



   *       *       *



水島氏、小松に来てワシと会い。 証拠物件と成るポラロイド写真を
ワシに渡した後。

白江ユキ氏の告発を受けた小松警察署の刑事らに依り、小松署に連行
された。



そこで如何なる扱いを受けたかは、水島氏の言い分しか聞けぬが。
発言を許されず。 弁明も出来ない状態。

用意された調書にサインを、ひたすら求められたそうである。



小松署の刑事たち。 入れ替わり立ち代り、総出で取調べ室に来て。

只もう一方的に怒鳴り付け。 調書にサインしろ。 サインしろの
一点張りだったと申す。



取調べ室の外には白江ユキ氏が居て、ドアが開閉する度に。 中を覗
き込む姿が、見えたそうである。

この情報、本当に正しいかどうか。 確認は困難である。 しかしな
がらワシは、概( おおむね )正しいと見る。

しかし、ある種の用心は、求めらる。



この辺の記述、その点を用心して書く。 読者も心して読んで呉れ。



   *       *       *



  上記の如く、刑事課長 M に呼び出され、写真を出せと言われた時、
水島氏が石川県へ来たら逮捕すると M が言うた事。

ワシ自身が確認しとる。



M は、水島氏が石川県へ来れば逮捕すと明言した。 これは、
ワシが証言できる。

一方、水島氏は嘘を付く必要が無い。 ご本人、違法行為はしてない。
刑法に触れる行為は、むしろ、小松警察署の刑事課が、しておる。



水島氏はワシに、証拠の写真を渡し。 裁判で証言して上げると言う
ただけである。

白江側は、それが困るわけで。 証言など、された日には、裁判で負
けてしまう。



そう成りゃ水島氏を、石川県に来れない様にするより他、手が無いと
考えたのだろ。

この問題、以上に尽きると、ワシは見とる。



そこで白江ユキ氏。 警察へ行った。 ウチの子が横須賀へ連れて行
かれたのは強要されたからだと告発した。

金沢で同居してたのも脅迫から。 依って、こんな男は逮捕して、処
罰して欲しい。



この男の為に、我ら、大迷惑した。 二度と石川県へ来ないと確約す
るなら、許して上げる。

と、まあ、そんな具合だったのだろう。



   *       *       *



だけどこれ、白江俊雄ユキ夫妻の虚構である。 少し調べれば嘘と知
れる。

なのに小松警察署刑事課。 調べていない。 横須賀で白江のお子さ
んの勤務してた会計事務所に、電話も、していない。



水島氏は警察で、一言の反論も弁明も、出来なかったと言う。 何か
言おうとすれば、刑事らは怒声で潰したと言う。

大声で怒鳴り付け、発言を許さなかったそうだ。



小松署の刑事たち。 総出演で、入れ替わり立ち代り、取調室に入っ
て来て、

水島氏を怒鳴る、威嚇する、小突く。 などして、とにかく、発言を
許さない。



唯もう、調書にサインしろの一点張りだったと、水島氏はワシに言う
た。

ワシ、水島氏の証言を、ほぼ正しいと見る。  刑事課が、そんな事
した根拠は何か?



水島氏の言い分を少しでも採用すれば、白江側の虚構は、崩れて
しまうから。

と言う事は、本件を取調べた小松署刑事課の中心人物。 白江側の言っ
てる事。 嘘だと知ってたのでは無いか?

その疑い、濃厚である。



だとすれば、これは、警察機構を私用した犯罪である。 よってワシ、
水島氏に代りて、白江側の言い分に反論す。



   *       *       *



< 白江ユキ氏の虚構を崩す >


小松警察署の刑事課は、白江家のお子さんが、水島氏に、脅迫まがい
の強制を受けた事を、事実と認定して行動を起こした。

だけど、そんな強制が、実際に有ったなら。 正々堂々、捜査すれば
良いのだ。 なのに、それをしてない。

何故しないのか? 何故しなかったのか? 返事しろ。



水島氏の取調べでは、小松警察署刑事課の刑事たち。 水島氏の反論
を、一切許さなかった。

怒声を浴びせ掛け、唯もう調書にサインしろ。 サインすれば許して
やるの一点張りだった。



何故、反論を許さなかったのか?  何故、ごり押しに徹したのか?
何故、基本捜査さえ省略したのか?

石川県警小松警察署刑事課( 当時の )の諸君。 この件に関し、納
得の行く説明、出来ますか?

回答を願います。 何時でも受け付けますよ。



   *       *       *



水島氏が白江家のお子さんを、真に脅迫したなら、普通に捜査すれば
良いのだ。

白江さんちのお子さん。 金沢大学教育学部の後半の二年間を、金沢
駅近くのアパートで、水島氏と同居してた。

そのアパートを探して、調査すれば良い。 アパートの家主に、聞け
ば済む事だ。



顔見知りだったと言う近所の八百屋さん( 小さいスーパー )の、
ご主人に、二人が、どうだったか聞くのも良い。

強制されて同居してたと、白江氏のお子さんは言ってるが。 見た感
じ、どうでしたか?  強制されてましたか?



水島氏は毎朝、白江さんちのお子さんに、お弁当、作って貰い。 会
社のバスで、手取川ダムの工事現場へ通勤してた。

その間、お子さんは、金沢にひとりである。 実はこの間。 白江さ
んちのお子さん。 大学をサボって、デートしてた。



   *       *       *



当時、金沢大学教育学部の四年生だから、卒論の準備がある。 なの
に白江さんちのお子さん、大学へ行かず。

ある土木建設機械リース会社の営業社員と、結婚前提の、お付き合い
してた。



つまりデートしてたのだ。 車は会社員の方の営業車両。 ワシ、そ
の方に電話して聞いた。

その方、少々ふざけた方で。 のち結婚してリース会社を退職するや、
夫婦で飲み屋を開業した。 そう言うタイプの愉快な方。



その方、白江さんちのお子さんが、当時。 水島氏なる、十六も年上
の方と同居してた事。 全く知らなかった。

ワシが、白江さんちのお子さんが、小松警察署刑事課に、その男に、
同居を強制されてたと言ってる事を告げると、

そんなのは嘘だと、その方は、言下に否定された。



そりゃそうでしょ。 脅迫されて同居させられてる人間が、大学をサ
ボり、恋人とデートしてたのだ。

真昼間からホテルインしてたそうだから。 調子良いですわ。 そん
な脅迫生活、有りますか?



小松警察署刑事課の刑事さん、その方を紹介しますから、刑事課で直接
お聞きになったら、どうですか?

こんな捜査は、本来。諸君らが、しなきゃいかん捜査ですよ。 何故
しなかったのですか?

何故、手を抜いたのですか?



   *       *       *



水島氏が手取ダム工事の仕事から帰った後、白江さんちのお子さんと
連れ添って行ったと言う、近所のお風呂屋さん。

そこで、証言を得たらどうですか?  脅迫されて、強制的に風呂に
付き合わされてたのでしょ?

それなりの証言、得られるじゃないですか?



石川県警小松警察署刑事課は、ワシみたい、素人に出来る調査さえ、
してない。

しようとも、しなかった。  何故ですか? 何故しなかったの
ですか?



   *       *       *



次に、ご両親( 白江俊雄ユキ夫妻 )から、付き合うなと反対された
為に、二人で逃亡したと言う横須賀。

白江さんちのお子さんは、横須賀は追浜の、伊香輪( いかわ )会計
事務所に勤務してたのです。



ワシ、そこへ電話した。 白江と言う若い方が、お宅で半年ばかり勤
務してたそうですが、その時の状況を教えて下さい。

こんな電話。 本来は小松警察署刑事課の仕事でしょ。 こんな事も、
しておらぬのだ。



何故、電話しないのですか? 何故、基本的裏付け捜査。 しなかっ
たのですか?

小松署の刑事たちは、入れ替わり立ち代り取調べ室に入り、水島氏を
怒鳴り付けたのみ。



水島氏に、一切の発言を許さず。 釈明を、聞きもせず。 ただもう、
ひたすら。 調書にサインしろと言っただけ。

水島氏に依れば、開閉するドアの外に、中の様子を覗き見る、白江ユ
キ氏の姿が見えたそうだ。



小松警察署刑事課。 裏付け捜査もせずに、白江側の言い分を正しい
と認め。 その線で動いた。

これは小松警察署刑事課( 当時 )の不正である。 隠れ無き犯罪行
為である。



   *       *       *



水島氏と白江さんちのお子さんの横須賀へ行きは、お子さんが、金沢
大学教育学部四年次である。

卒論提出の直前である。 これは水島氏のみならず、当の白江君、ご
本人からも、ワシが直接聞いて居るから、間違い無い。



卒業直前の大事な時に、酔狂と言うか。 水島氏と一緒に横須賀へ行っ
てしまった。

水島氏は近所の製造会社へ。 白江さんちのお子さんは、追浜の伊香
輪( いかわ )会計事務所に、お勤めだ。




ワシ過日、この伊香輪会計事務所へ電話した事、書いた通りだ。
出られた方に聞いて見た。

小松警察署から電話? そんな電話、無いです。 有れば当然、私の
耳に入ります。 警察から電話だなんて。 聞いた事、無いです。



白江君が脅迫され、強制されて横須賀へ来た、ですとう?  確か、
白江君は、お父さんみたい年齢の人と暮らしてました。

ご両親に反対されたので出て来たとは聞きましたけど。 あれ、ウチ
の棚池だったかな。 ( この棚池は、実在する人物の名前である。)



白江君に言うたそうです。 君は金沢大学教育学部の四年生だろ。
大事な卒論の手前で、どんな考えからか知らんが、

あんな男と横須賀くんだりまで来るとは、何の了見だ?



早く帰郷して、大学も卒業して、その上で友達付き合い、してれば良
いじゃない?

小松へ早く帰るべきだと言うたそうですが、白江君、エラく反発
してね。



棚池に、喰って掛ったそうだ。 我らは人に迷惑を掛けては居ない。
何をしようと勝手だ。

余計なお節介は止めて欲しい。 放って置いて呉れと、凄い剣幕だっ
たそうだ。



   *       *       *



脅迫されてた? 脅迫なんて無いでしょ。 そんなもの有れば、逃げ
れば良いじゃない。

仕事も買い物も、一人で自由にしてましたから。 脅迫なんて考えら
れません。



あの子が、脅迫されたと言ってるのですか? そりゃ嘘ですよ。 あ
の子はね、最初はともかく。

慣れて来ると、結構、口答えしますからね。 半年ほどして急に居な
くなりましたが、我らとしては歓迎でした。

やれやれってとこ、でしたね。



えっ? 弟( 白江一也 )が運転手付きのトラックで迎えに来て、
家財道具と一緒に小松へ連れ帰った?

そうですか。 そんな事、有ったのですか。 そりゃ知りません
でした。



   *       *       *



以上の電話、これも本来は、小松警察署の刑事課が、しなければいか
ん電話だ。  こうして、ちょっと調べただけで、

白江ユキ氏の言い分が、虚偽と知れる。



小松警察署刑事課。 白江ユキ氏の言い分の裏、一つも取らず。 水
島氏の弁明。 一切、聞かず。 

頭ごなしに、ひたすら怒鳴り付けた行為。 不公正ではないのか?



それとも小松警察署刑事課。 白江ユキ氏の申告が嘘だと、最初から
知った上での取調べ、だったのか?

巨大な不正を感じてしまう。



さらにだ。 ワシと白江側との裁判中。 水島氏から悲鳴にも似た、
救助依頼電話が有ったのだ。

救助依頼電話だぜ。 次に、それを書く。



   *       *       *



< 脅迫されてたのは、どっちか? >


裁判中、水島氏から父へ電話が来た。 電話は父へ来た。 残念で
ある。 ワシへの電話なら、別の展開に成ってたのに。

父から聞いて驚いた。 白江俊雄が夜な夜な、水島氏に、脅迫電話を
掛けると言うじゃないか。

ワシ、しばし、口あんぐり。



脅迫してたのは、確か、水島氏の筈だぜ。 水島氏に、ウチの子が
脅迫された言うて、白江ユキ氏が、

小松警察署刑事課へ告発したのじゃ無かったか? 刑事課は、その
相談を受け、総力を挙げて、水島氏をやり込めたのだ。



その脅迫してる( 筈の )水島氏が、父の所へ電話して、白江俊雄が、
毎晩毎晩、脅迫電話を掛けて来る。

とてもかなわん。 何とか成らないかと悲鳴だ。 どう成ってるのだ?
話が逆じゃない?



ワシは後に、水島氏に聞いた。 白江俊雄は電話で、どんな内容の
脅迫を、したのかと。

水島氏いわく。 お前が、もし、石川県へ来たら。 やくざを雇い、
片輪にしてやると言うたそうである。



   *       *       *



水島氏は、不安気に、ワシに聞いた。 白江は本当に、そんな事、
するだろうか?

ワシ、言ってやった。 アホかいな。 白江はそんな事、絶対しない。



考えても見よ。 白江俊雄は、広崎外科病院の事務長だぜ。 やくざっ
て奴は、仕事を頼むのは簡単だが、後が恐い。

白江俊雄は病院の事務長だろ。 頼めば、二つ返事で聞いて呉れる。
でもね、問題は、その先よ。



病院の医師( 広崎大三郎 )まで巻き込んで、それこそ死ぬまで。
毎年毎年。 相当の金額を揺すられる。

それが恐いから、ヤクザには、うっかり頼めないのだ。 まして病院
経営の医師と事務長だ。



ヤクザから見れば、病院とか医師は、最良の客種だぜ。 そんな所か
ら仕事が来れば、

彼らは幸運が舞い込んだと小躍りする。 相手は病院の事務長だろ。
こりゃもう、頂( いただき )の客だ。



ヤクザに頼むと、仕事だけで終わらない。 仕事が終わっても、報酬
を支払っても、

若い衆が刑期満了で出所しました。 祝いの花を打って下さい。
組長の娘が成人しました。 これまた祝金を願います。



ちゅうて( など言うて )、死ぬまで金を、せびられる。 だから医
者や病院の事務長は、

やくざに仕事を頼む事。 絶対に有りまッせん



   *       *       *



そんな依頼をすれば、広崎大三郎( 医師 )。 白江の尻に敷かれて
ても、許さないですよ。

とにかく何であれ、白江俊雄が何を言おうと、ヤクザを使う事。
絶対に、有りまッせん



とワシ、言うたった。( 言って上げた。)のだが、水島氏、まだ不
安そうだった。

ワシが警察に、白江俊雄の脅迫電話を止める様。 頼んでは呉れまい
か等と頼むので、ワシ、気が小さいなと笑って置いた。



   *       *       *



これでは一体、どっちが、どっちを脅迫してたのか、判らんでは無い
か?

この問題は、本物の警察の、刑事課が扱った事件だぞ。 この実態を
小松署の刑事課は、把握してたか?



石川県警小松警察署の刑事課殿。 諸君らの対応は、軽はずみではな
いですか?

もう少し吟味した調査が、あらま欲しく有りませんか?



素人のワシでさえ、横須賀の追浜に在る、伊香輪( いかわ )会計
事務所に電話して、事情を聞いておるのに、

警察の刑事課が、それを、してないのは、変だと思いませんか?



これではワシに、小松警察署の刑事課は、白江俊雄ユキ夫妻の私兵の
如く動いたと言われて、反論できますか?

出来る物なら、して頂きたい。 当方、期待してお待ちします。



   *       *       *



この電話の中で水島氏は、かって白江家へ行った折。 言葉尻を捕ま
れて、白江俊雄に顔を殴られたと言うた。







顔を殴られたあ?





顔を殴られた? そりゃ本当か? 実はワシも、白江俊雄ユキ夫妻と
談判の際、

白江俊雄は、ワシを殴ろうとした。 身構えて睨み返したので、白江
は殴るのを中止した。 そんな事が有った。



そうか、白江俊雄は、水島氏の顔を殴ったのか。 だがナ、二人を見
れば、白江俊雄と水島氏の外見。 比較に成らぬのだ。

水島氏が、圧倒的に強そうだ。 電話では、白江俊雄が水島氏の言葉
尻を捕らえ、



お前は嘘を言うたなと因縁を付け、その顔を、こぶしで殴ったそうだ。

小松警察署刑事課の諸君。 白江俊雄は水島氏の顔面を、こぶしで、
殴って居るのだ。



諸君らは、法の番人なんだから、きちっと捜査すれば、別の対応に成
ったでしょ。

それとも諸君らは、やっぱり、白江俊雄ユキ夫妻の私兵ですか?
それだと、辻褄( つじつま )は合いますがね。



   *       *       *



白江ユキ氏は小松警察署へ行き、水島に脅迫されたと告発した。
小松警察署刑事課は、その告発を正しいとして、

調査もせずに、水島氏を吊るし上げた。



所がその裏で水島氏は、白江俊雄に脅迫電話されてた。 脅迫電話を
しない様に、小松警察署の刑事課に言って呉れないかと、

父とワシに頼んでたのだ。 これでは一体、どっちがどっちを脅迫し
てたか、判らんでしょ。



なのに小松警察署刑事課は、白江ユキ氏の言い分に沿うて動いた。
その言い分が、正しいかどうかの裏は、取ってない。

裏付け捜査を、していない。 これ、小松警察署刑事課の、責任問題
と違うか?



以上の根拠に依り、ワシは再度、小松警察署刑事課は、白江俊雄ユキ
夫妻の、私兵として動いたと申し上げる。

ワシの言い分に文句有れば、何人( なんびと )たれ、反論願いたし。
受けて立ち申す。



   *       *       *



さらにひとつ付加す。 水島氏との電話で、小松警察署で吊るし上げ
を喰い、調書にサインさせられた。

そして汽車にて、岡山県倉敷市水島の自宅へ帰った日。 岡山県警
倉敷警察署の刑事が来訪した。 そして、



おい、お前、もう石川県へ行くのじゃ無いぞ。 わしらに手間、掛け
さすなよと、釘を刺して行ったそうだ。

これ、何を意味するか? 小松警察署の刑事課の誰かが、日本の警察
機構を、私用に使った事を意味するのだ。



一体、小松警察署刑事課の誰が、以上を主導したのか? この犯罪
行為の中心は、誰だったのか?

ワシに、出ても居ない家宅捜索礼状を、出てると言い。 四時間に渉
り、吊るし上げたのは M 刑事課長( 当時 )だった。



誰が中心だったにせよ。 これは明白に、違法行為である。



   *       *       *



こんな違法行為にも関( かか )わらず、ワシの如何なる抗議にも関
わらず、

処罰された刑事が、一人も居ない。 処罰どころか、出ても居ない家
宅捜索令状にて四時間、ワシを吊るし上げた M は、

順調に出世して、故郷の穴水警察署の、署長に成っておる。



   *       *       *



ワシと白江との調停裁判は、新証拠が出て、急転直下。 白江側が、
ワシの請求額の半額を払う事で、

和解が成立した。



色々の動きが裏で有ったが。 この裁判、この問題は、終了したので
ある。

ワシは、そう思った。 しかるに、この件は終わらなかった。
何故か?



思い通りに終わらなかったので、白江ユキ氏は、不満だったのでしょ。
和解直後から、しきりとワシの悪口を、言い募る。

それは数年のタイムラグで、ワシの耳に届いた。



考えても見て呉れ。 本 < 爆笑五十歳 > の第四章の 1 にも書い
た如く、

調停裁判が和解にて結審した、一ヶ月後だ。 雨の降る、夜の八時頃
だった。



工場の前だ。 白江俊雄の無資格医療行為の現場に、バッタリ。 出
喰わしたのだ。

白江の視線とワシの視線が、真正面に出会った。 白江俊雄、夜目に
も判るほど、蒼白と成った。



そんな事が有ったのだ。 大チャンスだったのにワシ、警察へ電話
せず。 見逃してやったのだ。

あの時、電話しとけば良かったと、大後悔す。 つまりワシとしては、
大譲歩をしてやったの気分が、有る。



なのに、裁判の結審直後から、悪口を言い回るとは、何事かッ
と申し上げたい。

罰金ものである。 これこそ名誉毀損である。



   *       *       *



以上がワシの立場だ。 この章については、白江俊雄ユキ夫妻に通知
したから、反論が来れば、ここに併記す。

それ以外の方からの言い分も、来れば記載す。



   *       *       *



書きながら、小松警察署刑事課は、恐ろしき不正を、したものだなと
思いつつ、この段を終わる。

次段では、裁判結審後の、よしなき事共( ことども )を記す。



どう考えても、白江側の対応。 まずかったと思う。 小松警察署刑
事課を私用で動かす程の方なれば、

ワシ如き、一介の青二才を、思う様に出来なかった事、業腹ではあろ
うが、白江俊雄は無資格診療の医師法違反をしてたのだ。

まして現場を、目撃されとるのだ。



こんな裏を持つ方なれば、ここは穏忍( おんにん )して、口を閉じ。
忍び難きを忍びて暮らすのが、正解かと思う。

白江夫妻は逆に、積極的に動き。 ワシをこき下ろそうとした。



これ、作戦として、上策か? 結果、こんな文章が出来てしまった。
まずい作戦だったのではと、申し上げる。

この章、出現の遠因を、書いてみた。



次段では、結審後に表面化した問題点を書いて見る。 当書店の方針
に依り、文中、登場の人物には、それぞれ通知しましたので、

ご心配なく。










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