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第 一 章 * 7 / 7 

< 良いじゃないの、青春なんだから >



< プロポーションに自信の有る女、とかくにそれを、見せたがる >


二十台、前半ですからね。人生の花、一番良い時代。
ジッとしているだけで、楽しくて、楽しくて、仕方のない年頃。

ましてだ。体に自信の有る向きは、ですよ。

とに角、見せたくて、見せたくて、堪らんぞなもし。
と言う辺り、書いてみよう。


まずA子だ。

講義、始まって、正確に十分。 十五センチは有る、ポックリ、
ポコポコ鳴らして、階段教室、降りて来る。

先生、おトイレ、良いでしょうか? 

良いとも、良いとも。ゆっくり、行っといで。
この間、講義室の全視線は、超ミニからむき出しの、きゃっこ良い、
あんよに、集中だ。 これ、目の毒か? はた又、保養であるか?


見せびらかす、だけの事は、有る。グラマーは、判った。
変な微笑、浮かべてないで、サッサとしょんべん、行ってくれ。
ワシ、近くの学生に、聞いたね。 あれ、どう思う?

エエッ? 良いじゃないですか。彼女、ご自慢のあんよ、なんですから。
ワシは、目障りでならん。毎日、毎日だぜ。
どんなグラマーか知らんが、たいがいにしろ、と言いたい。


じゃあ直接、彼女に言ったらどうですか?目障りだから、止めてくれって。
ワシ、一本取られて、そうも行かんがね、で、敗退。
ニャロメ、だった。


これ以外にも彼女、
休み時間、中央階段の、一番上あたりを、うろつくのだ。

超ミニで、そんな処に居られたら、どんな事になるか、考えても見ろ。

ワシ、階段を踏み外したり、しないよう、細心の注意、払ったね。
ヘマの一つでも、して見ろ。なに言われるか、知れたもんじゃ無い。


これとは別に、グラマー娘、と言うのが居てね、
用も無いのに、男の子の座っている処へ、来て、

怪しげな雰囲気、漂わせつつ、身をくねらせて、笑ったりなんか、
すんのよ。
彼女が立ち去ると、ワシ等、顔、見合わせて、笑ったもんだよ。


青春の、一番いい時だもんねえー。
彼女、楽しくて、楽しくて、仕方なかったでしょう。

そうだ、一つ情報が有る。 旦那を歯学部へ出しとる奥方、ご用心ですぞ。
このグラマー娘、臨床実習の折、ある、専科の先生の、アシストしたのだ。


彼女にアシストしてもらった先生、感に堪えがたい様子で、
アシストは彼女みたい、ピチピチした子が、良いなあー。だってさ。
そりゃあ、良いでしょう。堪らんでしょう。


この先生、お子様、有るんだぜ。うつろな目つきで、
そんな台詞(せりふ)、言うんじゃ無い!

しかし、なあー。女房は、年どしに、古くなり行くし、 
大学の女の子は、反対に、毎年、毎年、いや増しに、新しく成り行くし。

車の古いの、下取りに出すように、女房の古いの、新しいのと、取り替える先生、
中には、出るだろうさ。


変えないまでも、堪らん気持ち、ちょっとだけ、なだめてみる、
そんな先生も、居るだろうさ。



明海大歯学部にも、その手のうわさ、立派に有る。沢山は、無い。 
有る、かな?

奥さんを愛するのと、同じくらい強く、
ピカピカの、若いステキな、新入りの、女の先生を、愛して、
何が悪い!と、開き直ることも、可能だ。

好きになる自由、日本国憲法が、保障してんだから。
して、無かったかな?


だけど、ワシが女で、旦那が歯学部の先生で、だんな、
若い女子大生と、不倫されたら、腹立つやろなあ。

そこを、我慢できるか、出来ないかは、重大なる人生の岐路(きろ)
ぞな、もし。


とにかく歯学部、安全な場所では、無いんであある。
旦那を、明海大歯学部へ出しとる奥様方、ご用心が肝要かも。

この件に関する、調査資料の請求先は、この本の末尾に、有り
ません。


 *       *      *


グラマー娘にも、すぐに見せたがる向きと、その気の、左程でも無いのが居て、
慎ましやかの、娘の内、何人かを、卒業謝恩会の席で、バッチリ、

カメラに、記憶させて置いたぞ。


その一人を、A子とする。
一枚、撮らせて呉れと頼むと、彼女、ポッと紅潮したのが、なつかしい。
ところが、だ。

謝恩会の席、彼女と寄り添う、お父さんを見て、ワシ、腰抜かした。
お父さん、巨漢なんよ。ヘソ回り、三メートル。こりゃあ、アカンぞなもし。
彼女、四十歳まで、もつかな? あのステキな、ステキな娘も、


やがてお父さんの体形に、なってしまうのか!、と思うと、
胸がジンとなり、目頭も、熱くなって、ワシは、泣いたぞな、もし。
余計なお世話、だけどね。


 *      *      * 


それにつけても、我が二十九期、百二十人中、女の子、四十人、
卒業時の平均年齢、二十五歳。 この中で出産した子、一人も居なかった。

昔なら、子供の二、三人、居ても良い年齢。
歯学部は少子化に、かなり有効と、言える。
この問題、この先でも少し、書こうと思う。


 *    *    * 


それぞれの学生が、それぞれの大学生活、満喫した中で、A君を、書こうと、
思う。彼の、大学時代のすごし方は、一つの、典型である。

A君、夏休み、冬休み、春休み、計画的、海外旅行。
三年次の夏休みは、アメリカ。西海岸から、東海岸まで、文字どうりの、
ヒッチハイク。


リックを背に、バスに乗り、トラックに乗せてもらい、東へ東へと、進む。
宿は、ユースホステル、など。世界中の若者と、出会ったそうだ。
英会話、下手ではないが、上手くも無い。身振り、手振りで、何とかした。

大陸を横断して、青い大西洋に向かい、何を思ったか?
彼は、語らない。心に何かを、刻み込んだ筈だ。


次の年は、ベトナムを横断して、カンボジアに入り、カンボジアから、タイ
に入り、さらに進んで、インドを見て、帰国。
次の年は、インドから、と言う調子。

一人の女の子、羨ましがり、わたしも男に、生まれたかった。
A君のような、夏休みを、過ごしてみたかったと、呟いたが、判るね。


A君、六年に進級して、卒試、国試に、挑戦する場面、取り組み方、尋常では
無い。この手の学生、十人くらい、居たな。A君も、その一人。

テスト、サッと書いて、すぐ出て行く学生が、居た。A君等は、徹底して、
喰い付く。

六年間、青春を謳歌して、目一杯楽しんで、経験して、最後、勉強に身を投じ
卒業して、行った。 拍手ううっ!


ワシ、A君のご両親と、卒業謝恩会の席で、話したのだ。
ご両親、ワシを先生と間違えて(この時ワシ、五十五歳であった)ご挨拶。
ワシの話す、息子さんの大学生活に、新鮮な驚きを、示しておられた。



< 日本的学問、一つの断面 >


ワシは別に、ヤスパーツの信徒、では無い。
ヤスパーツが、好きだから、でも無い。では何で、彼の本を、多読したか?

と、言うと、彼の本を読むと、脳みそが、充血して、ジンと、成るのだ。
ドイツの哲学者の本、だいたい、脳みそ全体が、熱くなる。


日本人の本、アメリカ人の本、どんなに難解でも、脳みそ全体の、充血は、
起こらん。西田 幾多郎の、善の研究、十九歳に、読んだ。思わず叫んだね。

こりゃあ、哲学じゃ無い。宗教だ! 西田は、我等に、或る世界観を、教えよ
教えよ、と、している。これは、哲学では、無い。 宗教だ。


難解、と言う点で、難しい本ではあるが、絶対矛盾の、自己同一だなんて、
天台宗の世界観を、知っていれば、なんだ、同じ事、言ってるだけだ、と、

すぐ判る。 日本人の、難解な本は、意味が判らんだけで、
脳みそ充血、せんのだ。

この差は一体、何んだろう? 脳みその使い方、違うようだ。


ワシ、アラン(フランスの、評論家)じゃ無いが、トルストイの戦争と平和
十回、読んだ。読むたびに、面白い。ああ言う本、日本人には書けないね。

村上春樹も、村上龍も、宮本輝も、トルストイの世界は、書け無い。
我ら、歴史の大スペクタクルには、適さない民族だ。

面白いのはね、ヨーロッパの哲学書を、読んでいると、その延長線上に、
コンピューター.ソフトが、自然と、出てくる。 哲学が、ソフトの論理と
同じだ。

日本人の哲学の彼方、コンピューターソフト、出ないよ。


だいたい、日本人の哲学、偉大な先生が、ポンと出て、後は、その弟子
と言う歴史。 日本人の哲学は、積み上げが無い。出来ないのだ。
だから、日本の哲学史は、断続的、発展史に、成らない。

それは、日本人の哲学、論理じゃなくて、教示だから。
教示とは、世界とは、こう言うものだ。と言う、教え。
これは、哲学では無い。宗教だ。


日本人は、哲学の積りで、宗教の世界観を、求めたり、教えたり、して
いたのだ。
この辺が、日本的学問の、光と影である。考えてみたいテーマだ。



< 七十歳で、全ての歯が、健全な人 >


これまでに七人の、全歯健全を、見た。
共通してるのは、歯の表面が磨り減り、ずるべか、に成ってる事。

歯の噛み合わせ面の、でこぼこを、咬頭(こうとう)と言うて、若い歯なら、
なかなか複雑だ。 咬頭だけの学問が、有る。


しかしながら、この凸凹、なるべく早く、平に成った方が、よい。
磨り減った方が、良い。

それは、寝てる時、無理が掛からないから。我等、寝てる時、歯を駄目に
する。 (この辺は、西原克成先生の本に依る)


寝相、悪いと、歯や顎の骨に、いけない力が、加わる。
歯が、変移する。顎の骨、変形する。
成長期に、寝相、悪いと、顔面変形症に、成る。

四,五十歳の方で、歯槽膿漏でも無いのに、歯根が露出している方、自分の
寝相、調べてみよ。うつ伏せで、歯を、押しては、いないか?

歯ブラシでゴシゴシ、しすぎても、歯根は出てくる。この時は、ブラシの
あとが、V字型に磨り減ってるので、区別出来る。


歯槽膿漏(歯周病)の時は、歯肉が、明らかに病変、起こしてる。
いずれの時も、心得て欲しい。

露出した歯根を、いじっては、いけない。歯医者へ行くと直ぐ、レジン充填
するが、あれ、してはいけない。 何んでか?


接着だけで充填するとレジン、ポロッと取れる事、有る。下手だと言われる。
取れないように、歯根を削り、内開きにして、レジンを入れる。

こうすりゃ、取れても、取れない。機械的に、取れない。
これ、最大に、いけないのよ。削っては、駄目!


歯根が露出して、歯が、沁みる(しみる)方。
ワシも、沁みる方の、うち。

その時は、まず、食べ物を、検査する。酢の物を、多食すれば、
酢の酸で、歯根の表面、溶かされて、沁みるようになる。
酢の物を、減らせ。 三日に一度、以下。


コカ.コーラもよくない。あれ炭酸。
この時、質問。コカ.コーラは駄目でも、ペプシなら、大丈夫ですか?

答え、勝手に、しやがれ。(こんな質問、結構、有るんですよ)
すると反応。 まあ、何て乱暴な先生でしょう。


歯が、沁みる時は、フッ素入りの練り歯磨き、その部分に付けて五分間、
ジッと我慢の子であった。 を、すれば、大概、和らぐ。

安易に、歯医者へ行くのは、(実は)考えもの、なのだ。
なのに、患者さん、これを言うと、満足しない。


削って、詰めて上げると、嬉しそうな顔を、される。
この風景は、知的、低開発国ですぞ。

歯の弱い(結晶性の悪い)方は、いたし方、無し。早期に、入れ歯。
顎の骨の弱い方も、歯が健全なまま抜けてしまい、歯無しに、成る。


健全な歯の方、大事にして下さい。
歯科医の門を、潜らなくて良い生活を、して下さい。

良心的な歯医者も、多く居ますが、歯を、壊したがる、歯医者も、
居ないわけでは、有りません。


 *      *      *


前掲の、西原克成先生の本 * 免疫病は、怖くない * を、読むのが
一番ですが。たいてい、誰も読まないので、中味一つ、書きましょう。

口で呼吸してると、免疫力が、落ちる。特に、寝てる時の、口呼吸は、
良くない。

乳児の離乳、早すぎては、いけない。また、赤ちゃんが喜んでも、
与えていけない物が、ある。 生後半年の刺身なんて、赤ちゃんの免疫
が、おかしくなる。


腸壁が完全で無いうちに、たんぱく質だからと言うて、そんな物を与えると
血中に吸収され、免疫をかく乱し、その子を、死ぬまで苦しませる。

出産を控える方、先生の本に、目を通すべし。


 *      *      *


牛の乳が、良くないと言う本。


* 元谷外志雄(アパグループ社長) *  報道されない、近現代史 * 

           現在のアメリカでは、乳幼児と妊婦、授乳中の母親
           には、牛乳と乳製品を、勧めない。
           アレルギーや、アトピー性疾患の、原因となる。

* 新谷弘実(医師)*  病気に成らない生き方  *

           先生の場合は、今の牛乳は、酸化してしまう処理が
           有るので、良くない、と言うのだが。
           これは成人への、アドバイス。


納豆だって、以前、月刊文春で、高齢者の多食は、良くないと、金沢大学
医学部の先生が、書いておられたが、納豆組合に、叩き潰された。

納豆には、ビタミンKが、多い。これ血液の凝固に、関与する補酵素。
これを多食すると、血が、凝固しがち、脳、血流障害の頻度が、増す。


よって、あんまし、食べ過ぎるな、と先生は言ったのに、叩き潰された。
食品の良し悪しは、それで生活している人、多いので、うっかり言えない。

うちの大学の教授、タバコの害を、歯科医師の立場から、発表したら、
タバコ生産組合から、ものすごい非難を受けた。

タバコの煙には、一酸化炭素の他、いろんな有害物質多く、ヘビー
スモーキングは、歯周病を、悪化させる。


ワシ、新谷先生の本、読んで、あれほど好物だった朝の、マーガリン、
トースト、発酵乳、牛乳、びたーっと、止めた。極端な変化。
新谷先生によれば、酸化した食品は、全部駄目。ガンの原因食品。

何を食べたら良いのか、路頭に、迷う。
玄米、有機穀物、海草、酸化してない魚、肉少々。
結構、資本が、掛かる。


ワシの父は、肉と魚だけで、飯を食い。子供心にも、いけない食事だなー
と、思っていたが、八十三歳まで、生きた。


ホントに、本を読むと、どうして良いか、分らん様になる。
諸君等には、これまで通りの生活を、されん事を、勧める。
長生きなんて、したくも無いと、思えば良い。

そのくせ、もう駄目です。なんて言われたら、その時、初めて、
じたばたする。 予防医学も程度もん、なんよ。


 *       *       *


ワシ、五十歳まで、患者だったものだから、歯科医師になっても、半分
患者、なんね。 大学で勉強しとると、自分の病気の対処法に成る。

ワシ、咬合不全。 糖尿病(予備軍だけど)高脂血症、高血圧
酒の飲み過ぎは、何んとかせな、あかんなあ。


コレステロール値は、240なんだが、日野原重明先生の本、読んでたら、
290までは、薬、飲むなと、有ったのを頼りに、がんばってます。

近藤誠先生の、成人病の真実、を読んでも、同じような事、書いてあった
ので、いよいよ気を強く、持ってます。


*     *     *


自分で言うのも、なんですが、ワシ、削ったり詰めたりの歯大工です。
西原先生の言う、口腔医には、ほど遠いレベル。(謙遜して、みました)


*     *     * 


第一章は、この辺で、幕とします。
いよいよ、大変な処へ、進みます。

二年時(ご遺体)解剖実習で、ワシ、本領発揮、と言うか、学生(女の子)
と、武闘しました。この問題、教授会の、話題になったそうです。


この部分、下手をすると、個人攻撃になりますから、書くほうは勿論、
読まれる方も、早合点だけは、お止め下さい。

まあ、やばい所、ですな。活字なら、削除ですよ。この部分の為に、出版社
送り返したのかも、知れません。 とにかく、大人の目で、読んで下さい。


では、第二章で、逢いましょう。有楽町で、逢いましょう。とか、夢で、
逢いましょう。なら、良かったのにね。 メロデー、出ますかな?



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