*   自分史 製造業系 (  鉄工所。三十二年間の想ひ出  )   *  *        < 元のメインルートへ帰る >

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(深掘り)三菱重工 の 研究  

< 三菱は 下請けの為に血を流す? >



お判りの如く、ワシはごっちゃに扱っておる。と言うのも
三菱重工、キャタピラー三菱、その他の三菱系の企業は
下請けから見て、
みな同じ感覚で動いてるのだよ。
三菱村だよ。仲良し企業群だよ


*     *     *




< ワシの体験を続ける。>


機械加工のロボット化は早かった。
いわく、NC旋盤。 立てと横のマシニングセンター。

マシニングセンター、言うのはね。 平面を削るフライス盤をコンピューター
で制御したもの。 丸いカッターを回す軸が、垂直なら立て型。


主軸が水平なら、横型だ。 NC言うのはね。 Numerical
(数値の) Control(制御)の頭文字。 いわゆる数値制御の機械だ。

機械に比べると、溶接の自動化は遅かった。 溶接のトーチをミクロン単位で
正確に動かしても、相手の品物がずれてると、変な所を溶接してしまう。


品物を正確に、同じ場所にセット出来れば良いんだが、そうも行かん。
だから、センサーが開発されて、品物がずれてても、

溶接トーチの角度や位置が、補正出来る様になって初めて、溶接ロボットに
信頼感が、生まれた。 それまでは酷(ひど)い品物が出た。



だけどさ。 コマツは早々(はやばや)とロボット化。 下請けに出してた
仕事を、引き上げて、社内でロボットに、やらせた。

最初は笑われたのよ。 でも十年すると、ロボットが人間を笑った。 進化した
わけだ。 そこまでの担当者の苦労が、偲(しの)ばれる。


 *       *       *


コマツのロボット化への意気込みを、見てるとね。 キャタピラー三菱の下請け
政策なんて、良心的なのか、お目出度いんだか? 判断しかねる。

石川県の小松である。 パワーショベルのアームだぜ。 構造は単純だ。
大きくて、かさ張るだけの代物。


あれを大型トラックに何本積める? キャタピラー三菱は、兵庫県の明石だぜ。
往復、何百キロだ?

トラック一回のコスト、どれだけだ? アーム、一本当りの運賃は、何んぼ?
アーム一本に付き、事務所の女の子の月給より掛かるぞ。


パワーショベルのアームは、溶接ロボットには最適の仕事だ。
だからコマツは、直ちに工場を用意して、下請けの仕事を取り上げて、自社の

溶接ロボットに集約した。 コスト意識に徹したのだ。 企業活動なら、当然の
帰結だわな。 


だけども、キャタピラー三菱さん。 何時まで経っても始めやせん。 今は知ら
んよ。 当時はコマツより十年遅れ。

しかも始めると言う、うわささえ耳にせん。 何でも三菱は、そんな下請けの
仕事を掠め取る様な、お下品はしない、のだとさ。


 *       *       *


結構な、心掛けじゃああ、御座んせんか? なみだが出ませんか? 週間金曜
日の先生方。 先生方のご本には、これが書いて有りませんでしたよ。

キャタピラー三菱。 設立以来、大赤字だったそうです。 当たり前です。
財布の底に、穴を明けたまま仕事して、儲かる訳がありません。


子供でも判る事です。 それが三菱の学校秀才には、判らなかったみたい。
でも三菱は儲からなかったけど、下請け企業は、儲かりました。

ロボット化に最適の仕事が有っても、下請け企業の立場を考えて我慢する。
三菱の経営者様は、ほとけ様みたい方々です。


修行時代のお釈迦様ではありませんが、わが身を投げて飢えたるトラの親子の
食べ物にした話を想い出して、じじいは泣けて来ましたぞ。

でもね、こんな経営で延命しようとされたら、最後、戦争か? または大人しく
日本の GM に成るか? 只じゃあ、済みません。


 *       *       *


当時、キャタピラー三菱の生産したパワーショベルは、全数が三菱商事へ売却
され、商事が日本各地の販売店に出荷したそうです。

各地の販売店は、その地区の独占販売権を得る代わりに、一定のノルマが課せ
られて、売れても売れなくても、一定数は買い取らねばならなかった。


と言う事は、販売力が落ちて、ノルマの台数がこなせない状態が続くと、販売店
は不良在庫の増大で、倒産します。

ワシの知る、ある販売店がこれでした。 腕利きの営業担当重役が、部下を連れ
て退社してしまい、競争相手の日立建機の地区販売店を開いたからです。


三菱の地区販売店は、たちまち在庫で一杯になり、誰の目にも倒産は必至。
泣き付いたか? どうか?

は、知りませんが、三菱。 その販売店の権利を、六億円で買い上げてあげた。


以前にも記した如く、この話を耳にしたワシ、嘆息しましたね。 三菱の馬鹿
野郎 と、お腹の中で、ののしりました。

半年待てば倒産ですよ。 倒産して二束三文になった所で、白馬の騎士に変身すれ
ば良いんですよ。


この販売店はパワーショベルの販売だけではなかった。 先見の明と言うべき
か。 製造部門を拡大中だった。 現在、これが金の卵を産んでいる。

三菱の呉れた六億円が、利いたんです。 あの時点なら、この製造部を含めて、
販売店の全体が、叩き売りの価格で買えたんです。



ワシは再度、大声で言いたい。 三菱の馬鹿野郎  お人好しめ
と。


 *       *       *


こんな甘い経営をしとるから、国営軍需産業の三菱重工と言われるんだ。
これ、大いに考えてもらわないと、日本国民が又もや痛い目に会う可能性。

無きにしも有らずだよ。 三菱が日本の GM では、寂しいやん。 ものの本を
読んでると、アメリカのジェネラルモータース(GM)、途中で何度も


時代の変化に会いながら、何と無く上手く行くものだから、、時代遅れに成っ
てしまい。 2009年の万歳 に到ったとある。

三菱の最後、アメリカの誰かに買収して頂く積り? 以前にも確か、その手の
情報が流れた。 調査した米企業。



三菱の余りの複雑さ。 伏魔殿じみた、下請け企業との関係。 そんなんに
辟易(へきえき)して、止めちゃったそうな。

2008年。 三菱は航空機分野へ参入した。 これは重工の悲願だったそうだが、
ワシには何と無く、将棋の悪手に見える。


三菱はアメリカの了解を得た筈だ。 でもね、アメリカの了解ほど、怖いものは
無いんだぜ。 湾岸戦争を見よ。 フセインはクエート侵攻の前に、

アメリカに通知して、了解を得てたんだぜ。 なのに作戦行動を始めた途端。
アメリカはフセインの行為を侵略だ と叫び始めた。


三菱重工の悲願。 ジェット旅客機。 フセインの二の舞に成らなければ良いん
だがね。

浜田先生に依れば、フセインさん。 アメリカで生きてるそうな。


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最後にチョイ、話題を書く。


あれは昭和五十五年だから、昔々の物語だ。 親会社の担当者、我ら下請けを
引き連れて、兵庫県は明石市。 キャタピラー三菱の工場へ、見学だ。

帰りて後(あと)弁当。 料理屋の二階へ集合して酒盛りだ。
まずは担当者、一席ぶった。



三菱も、あれじゃあ、安い機械は造れんよ。 明石工場の従業員は千二百名
だろ。

現場の作業者より、事務所の人間の方が、多い。 あれじゃあ人件費だけで、
機械の値段は倍になる。


その事務員が東大卒、京大卒だ。 機械の値段を倍にしても、会社の利益は出
ない。 あれでは、あかんよな。

我ら、等しく肯いて、聞いていた。



キャタピラー三菱の仕事を、させて頂いて、だよ。 儲けさせて頂いて、この
批評だからね。

ワシ、思わず、こりゃキャタピラーの株は売りだな。 思ったね。
キャタピラー三菱は上場していない。 株の売買は出来ないのだが、


下請けに、あんな悪口を叩かれてちゃあ、見込み無い。 三菱重工が失敗だった
と認め、全株をキャタピラー社に売却。 当然なのだ。

普通の会社なら利益を出そうとして、する事を、キャタピラー三菱は、遂に
しなかった。


ここが三菱の、良い所でもあれば、駄目な側面でもあるのだ。
アメリカのキャタピラー社。 まんまと工場と施設の一式。 手に入れたと、

喜んでちゃあ、いけませんよ。 それ、三菱の DNA の工場だっせ。 喜ぶどこ
ろか、とんでも無(ね)え代物。 手に付いちゃったと、嘆くべきかもよ。



キャタピラーさん。 大丈夫ですか? 良い作戦でも、有るのですか?


 *       *       *


< 三菱の宿病(しゅくあ)は、ハイコスト体質だ。>


上の記述で判る如く、三菱は東大卒の人件費を筆頭に、抜き難い高コスト体質
に、犯されてる。



先のイラク戦争では、万を越える巡航ミサイルが、使われたそうな。 あれの
外枠、三菱重工。

日本、平和国家なんかじゃ、ないぞ。 朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦、そして
最近の中東戦争。


日本の経済は、ある意味、戦争経済だ。 これは、く じらの投資で詳しく見る。
三菱も、そこの一員。 三菱だけに、目くじら立てては、いかん。


ワシは < 週間金曜日 > のみなさんの様に、軍需産業に反対ではない。 これ
が無いと、国家が成り立たない。 そして、それは、国家を潰しもする。

今の時点で反対するなら、中国の東北部に展開して、日本に照準を合わせてる、
核ミサイルを、こそ、反対して呉れ。


 *       *       *


それからだ。 日本の兵器産業に噛み付いてる方々は、ひょっとして、その活動
費。 CIA から来てるのかもよ。



CIA が、何で、そんな事をする? 日本で優秀な兵器を造られちゃあ、アメリ
カ製の兵器。 売れなくなる。

日本の武器輸出禁止。 アメリカの願いなのだ。 なにしろ、アメリカの兵器。
部品加工は、あらかた日本だもの。

ワシは、加工した事ないが、見た事は有るぞ。



日本で完品(かんぴん)の兵器を造って、それを販売された日にゃあ、アメリカ
さん、参っちゃう。

平和国家の旗印。 兵器産業に噛み付く方々。 ひょっとして、あれ、CIAの
資金でっせ。  その他、日本をこき下ろしてる政治家、評論家、右に同じ。



日本をこき下ろして、誰の得になるか? で見て行く。

アメリカが、真っ先に得する。 次に中国が得する。 韓国も北朝鮮も得する。
ついでに、ロシアも得する。 日本は、弱いままで、居て欲しい。

正しい事、言ってる奴が、正しく無いと言う。 良い見本だよ。


 *       *       *


三池炭鉱争議での、第二組合の派生。 あれ CIA の資金。 予定より安く上がっ
たので、残りの資金。

社会党から、民社党を派生させる為に、使われた。


何で、そんな事を、するのか? 日本は、アメリカの属国だ。 やっぱ、資本主
義政党が、与党でないと、困る。

だけど、日本が、強く成り過ぎても、困る。 程よく足を引っ張りたい。 足を
引っ張る側を支援してて、そいつが強く成り過ぎた場合は、



資金を入れて、分裂させる。 力を削(そ)ぐのだ。

つまり日本は、良い様にされてるのさ。 三菱なんかも、アメリカの手の上で、
踊らされてるのと、違うか? 航空機への進出、大丈夫?

ワシは航空機が、三菱の命取りに成るんじゃないかと、心配してる。


 *       *       *


日本の共産系の方々。 日本の兵器産業や原子力産業には、絶対に反対。 なの
に、中国やロシアや北朝鮮の核兵器には、何も言わない。

この辺の話題。 く じらの投資にて、扱う。 この核と軍事の問題こそ、
我ら個人投資家には、重大事なのだ。


その辺の、裏の事情を知らないと、中国や韓国への投資。 ことごとく外れる。
く じらの投資では、せめて韓国への投資だけでも、止めろ

と、かねがね提言してる。



その理由は、韓国が既にアメリカの、金融植民地に成ってるからだ。 韓国の
経済は、アメリカが良い様に、してる。

こんな国への投資。 イカサマ賭博に、真面目な気分で、参加する様なものだ。
全部、盗(と)られてしまう。



ワシ思うに、韓国、いよいよ反日に狂奔してる。 韓国人の、最優秀の頭脳が
必死になって、重箱の隅を突(つつ)いて、日本を非難してる。

あれの活動資金。 アメリカが出してるのと、違うか?


日本は、半島に莫大な資産を、残してきた。 アメリカが去る時。 半島に何を
残して行くか? ワシは見たい。

恐らく、何も残しては、いかない。 それどころか、取れる限りのものを、取っ
て行くと思う。



アメリカとしては、その間。 韓国人には、反日に目の色を変えてて、欲しいの
だ。

韓国の今の経済を、冷静に見られては、困る。 竹島を手始めに、玄界灘で火花
の散る可能性。 アメリカは、作ってる。



反日は韓国人の気分に、ピッタシなので、アメリカの仕掛け。 恐るべき成果を
挙げている。

東北アジアは、戦争へ、戦争へと向かってる。 かって六十年前。 世界の情勢
が、判らずに、戦争へ引き込まれてしまった日本。 同じ夢を、また見る積り?



本当は、中国もやばい。 だけど、日本の個人投資家。 じっとして居られない。
やばいが、仕方ない。

だから、せめて、韓国への投資だけは、止めろ。 とワシは言う。 全ての資金
を引き上げろ。 新規の投資は、するな と断言する。



中国だが、やばく、なる時は、事前に通知するから、参考にしてく れ。


 *       *       *


ワシは、いろんな所で、半島を含めた大陸の日本資産。 やがて全部、パーに
なる

と、言い続けている。 その動乱の際、日本が、三回目の核攻撃を受けない理由
は、無いんだぜ。 受ける可能性の方が、高い。



核や原子力で、大騒ぎする皆さん。 どうか、中国の核にも、反対の声を、挙げ
て下さい。 お願いします。

広島の原爆公園には、こんな過ちは、二度と起こしません。 と有るそうですが、
正(まさ)に、十年くらい先に。 三度目の、過ちが起きても、不思議ではない

状況、なんです。 我ら、のほほんと、してるけど。


 *       *       *


さて三菱に、巡航ミサイルの外箱。 発注してる主体は、何処でしょう? 大本
(おおもと)は、アメリカの国防省でしょうが、その担当者がワシなら、

三菱みたい、コストの高いとこ、使いません。 ワシが発注すれば、価格は半
分。 品質は倍に成ります。


まあ、あれの価格には、その筋への、バックリベートも、加算されてるでしょう
が、コストと品質を、厳密に管理して、

その上で、バックリベートを加算した方が、ずっと得ですよ。


日本には、本当に良い製造工場が、あるのです。 そんな良い工場を支援しつつ
職人らしい職人を、育てるには、

人為的に、生き残れる戦略が、必要です。 東大卒のペーパーテスト秀才、なん
かは、たとい絶滅しても、すぐ再生します。


だけど、物造りの技術。 壊すのは簡単でも、再生しません。 まして今の
時代。 高等教育なんか、してますと、

現場の仕事は、懲罰ですからね。 東大などを出たら、現場の仕事。 不可能
です。 プライドが許さない。 なんて言ってね。


 *       *       *


アメリカの国防省さん。 アラブや東南アジアの皆さん。 三菱と付き合う際
(さい)には、三菱の、

長所と短所を熟知してから、付き合わないと、とんでもない製品を、とんでも
ない価格で、買わされます。



ワシも参加した、あの、サウジアラビヤ向けの、油圧ブレーカーも、そうです。
三菱は、検査しないのです。

イカサマだと言ってるのに、三菱は、聞かないのです。
下請けの品質担当でさえ、これ、あんましじゃ、ないか  と、


言う様な品物が、三菱では、流れてしまうのです。 あれ見てると、三菱の感
覚って、一体、何なのだ? と、

考え込んで、しまいます。 企業の持つ文化と DNA は、恐ろしいものです。


 *       *       *


次の段では 奥村 宏著 * 三菱(日本を動かす企業集団) 1987刊 を
見ます。 ワシなりの論評を、加えてみます。



論評ではなく、かと言うてダイジェストでもない。 著作権が有るから、
そうそう自由な引用は、出来ない。 著作権の許す、最大限を使い、

要点を伝えようと思う。 三菱を本気で研究されてる方は勿論。
ワシは、個人投資家に裨益(ひえき)する紹介を、心掛けた積りです。

では。




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