* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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* 深堀り、玄米食は安全か? 2 * 


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* く じら の雑誌の中 * 





最初は マクロビパパ から フィチン酸について。
次に 青山正氏 の玄米食反対。
最後は、高橋コウ正先生の、同じく
玄米食に、消極的反対。

このページを見ると、玄米食。
止めよかな? って気に
成ります。


*      *      *



< フィチン酸 は毒ではない。>


( この項は、マクロビパパ を参考にしました。)



○ 米ぬかの、9.5% 〜 14.5% は、フィチン酸 である。

   稲は、ミネラルをロックした フィチン酸 の形で、種子に栄養を残すのだ。
   フィチン酸 の中心は、イノシトールである。


   イノシトールは、身体に良いものであり、治療にも使われる。
   人体内で合成され、母親の初乳などに、多く含まれる。

   乳児の成長では、欠かせない成分である。



○ フィチン酸は、六っつのリン酸を持ち、そのリン酸にキレートされたミネ
   ラルと、一体になっている。

   リンは、植物の必須栄養素である。 フィチン酸 は、この様に、ロック
   された形なので、加水分解され、水溶性にしないと、利用出来ない。



○ 酵素 フィターゼ が、分解する。 六っつのリンは、切り離され、イノシ
   トール一個に、リンが三っつの、IP3 と成る。

   こうなると、ミネラルは離れ、利用可能な形とは成る。



○ この IP3 は、人体細胞には、無くてはならぬ物で、免疫力を高め、抗ガン
   性に貢献し、循環器系の疾患のリスクを、低下させる。



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( 読んで知る如く、フィチン酸 は、そんな、毒物ではない

   我ら人間、ロックされた フィチン酸。 分解酵素を持たぬ ゆえ。
   食べても腸管を、素通りするだけ。 利用出来ない。 )



( 玄米食に反対する人。 フィチン酸 が、人体内のミネラルを持ち出すと
   騒ぐが、

   フィチン酸 の形では、人体内に這入らないから、論拠が崩れる。
   また、腸管内でミネラルと結合し、ミネラルの吸収を阻害するから、


   有害だ  と言う論拠も、フィチン酸 は、手ぶらで存在してる
   のではない。

   玄米の状態で、すでに、種子が発芽する時に必要な、沢山のミネラルを
   抱えて、ロックして、取られない様に、がんばってるのだ。 )



( この、栄養の固まりの フィチン酸。 利用するには、分解酵素、フィター
   ゼ が、必要だ。

   牛君なんかは持ってるけど (微生物が造ってくれてるのだ)、我ら人間、
   残念ながら、持ってない。


   では、どうするか? 発芽させれば良い。 発芽させると、玄米自身が
   酵素を、合成する。

   そりゃ、そうでしょ。 発芽の為に フィチン酸 の形で栄養を残したんだ
   もの。


   いよいよ発芽だ  利用できる形にするぞッ  酵素
   造れッ  って言う感じだな。

   そこを人間様。 ちゃっかり頂く。 ってえのが、発芽玄米の考え方だ。
   こすい やり方だ。 横取りだぜ。 姉ちゃん )



( 発芽玄米は、それじゃ、良い事づくめか? って言うと、そうは行かない。

   玄米は、発芽に使おうとしてんだから、作ったそばから使ってしまう。
   発芽し過ぎると、肝心の栄養は、みんな使われた後だ。


   その辺の、見極めが難しい。 それに利用できる形って言うのは、変質し
   易い。 すぐ変質する。 酸化する。

   フィチン酸 なら安定だが、加水分解したら、もう右から左。 すぐ食べ
   ないと、劣化する。  これを足が早いと言う。

   工場生産では、これが解決出来ない。 次善の策しか取れ無い。 発芽か
   ら消費まで、掛かり過ぎるのだ。 )



( 発芽玄米の販売は、大成功だそうだ。 水をぶっ掛けて、申し訳ないが、
   次の段では、発芽玄米 の持つ、それらの弱点を、見る。

   ワシ自身は、その理由により、発芽玄米 には、手を出さない。 )



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( その他 補遺。)



○ 発芽玄米 では、古米を使われる恐れがある。



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( これは、業者の不心得であって、玄米の罪(つみ)ではない。 )


( フィチン酸 の消化酵素。 人間の腸に住む微生物。 ちょっとだけ生産
   してる。

   その微生物を、増やせないか? 十年位の努力で、牛君ほど、とは行かぬが
   そこぞこに増やせないか?

   と言うアイデアも、有る。 安保徹先生が、本の中で書いている。 )



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< 再び記す、玄米否定派の主張 >


○ フィチン酸 は長期で、身体のミネラルを排出してしまう。



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( フィチン酸 を人間は吸収出来ないのに、どうやって体内のミネラルを持ち
   出すんですか?

   泥棒は、必ず家の中に侵入して、金品を持ち出します。 石川五右衛門だっ
   て、玄関前を素通りなら、無害ですよ。 )



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○ マクロビオテックの様な、玄米菜食の人は、やつれて、顔色が黒くなる?



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( ワシ、マクロなんとかを知らん。 よって論評出来ない。 どなたか実践の
   方。 実際を教示、願います。 やつれて顔色、黒く成りましたか?

   でもね、玄米だけ食べてるんじゃ無いです。 うんと貧しい食生活の方。
   例えば低開発地域の方。 餓死者が出てる様な地域の方。



   玄米食は薦めません。 ワシだって、玄米食ですが、副食は野菜だけでは
   ありませんぞ。

   肉とお魚、月に数回。 みんなと食事の時くらい。 普段は納豆、トーフ、
   昆布を多食します。 野菜は生でおろしか、蒸して頂きます。 )



( 人参のおろし、大根のおろし、大好物です。 新たまねぎなら、真ん中を
   生で、まるかじり。

   果物、以前は食後。 新谷先生以来、食前に頂きます。 卵が大好きでね。
   永いこと油たっぷり、塩コショウの目玉焼きに、ケチャップでしたが、


   これまた新谷先生以来、ヘビじゃご座んせんが、生で頂いてます。 牛ブタ
   ニワトリは、体温が人間より高い。

   そんな動物の肉の油は、人間の体温では固形である。 だから食べると血
   が、汚れる。 てんで、ほとんど食べません。 )



( でも卵を見て下さい。 冷蔵庫で 3℃。 卵の油、固化しません。
   新谷先生の本には、沢山は、食べるな 週二個にしろ。

   と有りますが、ワシ、屁理屈を付けて毎日食べてます。 ただし油も塩も
   コショウも何も、使いません。 生ですわ。

   だから、ヘビ君みたいだ。 と言うのです。 )



  *       *       *



( 小魚、小エビを、玄米ご飯に振り掛けてます。 市販のふりかけは
   添加物が多いので、止めました。

   玄米食の欠点を、あげつらう方。 添加物は良いのですか? お酒とタバコ
   も有りますよ。 玄米だけじゃ無いんですよ。 )



( アメリカの若者なんか、興奮剤を、注射器で、バンバン打ってます。
   あれの害は、フィチン酸 どころじゃ無いと思うんですがね 〜 。

   抗生物質が、ドバーッと這入ったニワトリの肉、牛やブタの肉、養殖の魚。
   あれなんか、残留農薬以上の害です。 )



( 業者は何故、抗生物質を多用するか? と言いますと、病気の予防も有り
   ますが、それ以上にです。

   与えた餌の大半、家畜ではなく、家畜の腸内細菌が食べるんです。
   これは人間も同じです。 便なんて、70% 腸内細菌の死骸じゃない?


   そこで抗生物質。 腸内の細菌が死滅する。 与えた餌が効率良く、飼育
   動物を太らせる。

   畜産経営がプラスに転ず。 てんですが、これは又これで、欠点が有りま
   してな。 得体の知れぬ疾患が、起こるんですよ。


   そんな肉を食べてる我ら、肉を通して、抗生物質を飽食ですわ。
   ぞっとしませんか?

   経営は、お金です。 お金が関与すると、変な方向へ行ってしまうのは、
   畜産も農業も、ワシの歯科医師業も、同じです。 )



( 子供に、安易に、抗生物質を投与しては、いけません。 肝心な時、利か
   なくなります。

   耐性菌の出現。 O - 157 の猛威。 みんな薬の使い過ぎ。 抗生剤
   の与え過ぎ、なんですよ。


   抗生剤そのものが、人体に有害だ。 と記憶下さい。 やむを得ぬ場合の
   み、一過性に使うのが、抗生剤の、まっとうな使用形態。

   なんですぞ 〜



   子供が風邪引いた。 言うて、医者へ駆け込み、抗生剤を ポン するあな
   た。

   犯罪を犯してるのですぞ   脅かしじゃ、ありませんぞ



  *       *       *



( 玄米食の可否も大切ですが、食はトータルです。 広く見ましょう。
   玄米食の可否ですが、ワシは続けています。

   副食が何かも、注意して下さい。 玄米食は、食の一部分です。
   我らの健康に係わる食物を、トータルで見ましょう。 )



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< 青山正氏のプログから。 氏は、玄米食に反対す。>


青山正氏は、薬剤師です。 渡米して カイロプラステック を習得されてます。
その技法でしょうか?

電気的、または痛覚を用い、食品の有害性を判定されます。 玄米はやや有害
だそうです。



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前もって反論します。 氏は脳が、あらゆる食品の有害性と無害性を、判別して
るかの様に考え、

その判断の微細なる信号を、キャッチさえすれば、判定が可能の様に、前提され
てます。



ワシは脳を、それ程のものとは思いません。 酒とタバコの害は、つとに知られ
てますが、

人間、スパスパ煙草を吸い、酒をガブガブ呑みます。 ワシは、脳の判断を、限
定的にしか、認めてません。



  *       *       *



ここでは只、氏の発言を掲載します。 ですが玄米食に対する疑惑。 ワシも共
有します。 ワシは、玄米食が安全だとは、思ってません。

玄米食は、安全だ  なんて言った憶(おぼえ)も、有りません。
疑問は晴れないが、トータルで見て、ワシは玄米を食べると言うのです。



反対に、疑問だから食べないと言う人も居るでしょう。 ワシのこの章は、賛成
も反対も、全員集合で書いてます。

ただね、理に合わん主張には、逆らいます。 吸収されない フィチン酸 が、ど
うやって体内のミネラルを持ち出すんか?

てな感じです。



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< 青山正氏の見方。>


氏の実験では、微弱ながら、玄米は人体に有害性が有る。 と出る。



○ 玄米の アブラシジン酸と フィチン酸は、サイレントキラーか?
   長い時間を掛けて、内臓に負担を掛けるのか?

   脳の中枢は、それらの成分が、人体に有害であると敏感に自覚している。
   かすかな異常信号を、発している。



○ 玄米をズーッと食べ続けて、安全だと言う保証は無い。


( そりゃ、そうでしょうな。 保証は有りません。 )



○ アブラシジン酸とフィチン酸が、肝臓や腎臓に、負担を掛けている。

   だから、アブラシジン酸とフィチン酸の有害な波動を、消してから食べる
   か。

   栄養学的には劣るけど、白米食にして、他のおかずで栄養を補うか。
   した方が、良いのでは?



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前に記した如く、脳が、そこまで敏感に玄米の危険を知らせるならば、玄米より
危険で有害な物には、どんな反応をするのでしょう?

例えば お酒。 アルコールは脱水作用が有ります。 飲む度に脳が萎縮します。
アルコールは酵素にて、アセトアルデヒドにされます。


メチルアルコールは、ホルムアルデヒドです。 メチルと言う位で、目が散りま
す。 飲んだりすると、失明します。

アセトアルデヒド。 ホルムアルデヒド程ではありませんが、やっぱ、有害、極 まりなき代物です。 代謝されて、酢酸と炭酸ガスです。



アルコール類は、こんな風に、猛毒物質を経由して、代謝されるのです。
だったら、アルコールを見た途端。 脳が、

ビビーッと、危険信号を出して良い筈なのに、ワシなんか、お酒を見ると、よだ
れが出て、のどが、ゴクンと鳴るのは、どうしてですか?



玄米を、食べた事も無い患者が、食物由来のガンに苦しむのは、何故ですか?
脳は、なぜ警告を発しないのですか?



  *       *       *



水俣病の方々は、何故水銀入りの魚介類を、美味しい美味しいと多食したの
ですか?

その時、脳は、何故、警告を発しなかったのですか? 青山正先生の主張は
その出発点で、ワシ、合点出来ません。

脳は、そんなに完全でも、万能でもありません



  *       *       *



白砂糖は骨を溶かすと言うのに、子供がケーキに、目の色変えて飛び付くのは、
何故ですか?

白砂糖は、虫歯の強力な味方どすえ。 何故お脳様が、警告しないのですか?
世間には、こんな事を言う方が居られます。


脳は、万能選手では、ありません。 むしろ、前頭葉の新皮質で考えると、
間違いが多いものです。

脳の古い部分も考えるし、腸などの臓器も考えてます。 これは西原克成先生らの
説です。



脳は、有能ですが、万能でも、神に等しくもありません。 青山先生の検査法
自体。

ワシには参考程度と、思えるのです。 次の文も、似た様な説です。 同じく
承認しがたいですな。



  *       *       *



ビタミン不足なんて、自然に生きていれば、絶対に起こらない。 不足したビタ
ミンが有れば、

身体が反応して、そのビタミンを含む食べ物を求める。 だから栄養不足は、起
こらない。 欲しいと思う物を食べていれば、健康は維持できる。



ワシ、この説に、反対です。 日清日露戦争では沢山の兵隊さんが、ビタミン
B - 1 の不足から、脚気で戦病死されました。

あの兵隊さん達。 ビタミン B - 1 を求めて、探し回りましたか?
水が無くて、狂気で水を求めた話は、聞いた事が有ります。



ビタミンを求めた話。 聞いた事、無いです。 脳は、それ程、万能で
は、ありません

ワシは青山正氏の、玄米有害説。 納得、致しかねるんですが、皆様は、どうで
しょうか?



青山正先生から反論が有れば、ここに追加記載します。



***********************************************************************



この段の終りに、高橋コウ正 先生の文を、引用します。 コウは(日ヘンに光)



○ 玄米の有用性と、有毒性を科学的に検討しても、決定的なデータは無い。
   よって、〜 の筈だ論を、出ない。

   ではあるが、有効性の根拠が不明確なのに、有害性の根拠は明確と、科学
   的には出る。



○ 玄米食の人には、残留農薬に気を付ける事。
   大量の野菜か牛乳を摂取して、カルシューム、マグネシュームの欠乏に注

   意する事を、助言したい。



***********************************************************************



( 高橋コウ正先生は、東京大学医学部卒。 同大、物療内科を定年退職。
   上記の文は本、自然食は安全か。 に依る

   先生の文を拝見すると、玄米食、止めよかな? 思わないわけ、でもない。
   しかしながら、だ。



   牛乳を大量に飲め ・・・ の文。 この本の第一章。 新谷弘実先生ら、
   牛乳は、止めろ。 飲むな。

   に反す。 どっちを取れば良いの? 迷っちゃうよね。



   高橋先生の本。 この先で取り上げる。 上記の文は、孫引きじゃ。
   次は先生の本を、直に読んで、書く。 )



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蛇足ながら、お米の話題。



○ 天皇陛下。 毎春のお田植え。 品種は、日本晴れと、マンゲツモチだそう
   だ。



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( マンゲツモチは、満月餅、でしょうかね? )



  *       *       *



次段では、発芽玄米 への、(ワシの) 疑問を取り上げる。





*       *       *




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