* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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* 浅井敏雄先生の説を批判する 2/6 * 


< 玄米食は安全か? 食べていいのか?>

* く じらの雑誌の中 * 





冒頭に、結論を書く。
玄米食は安全と、断定、出来ない。
不安要因を完全否定、出来ない。
かと言うて、玄米食は駄目だと、
禁止する程でもない。利点も有るからだ。
その辺は、あいまいである。

幾つかの用心を払いつつ、
ワシ自身は、玄米食を続けると決めた。

以下で考察する、浅井敏雄先生の
玄米食否定説は、肯定できない。
根底に間違いがある。
では、それを見よう。



*      *      *



< 玄米食否定、浅井敏雄先生の説。>


1 玄米の胚芽や表皮にある、フィチン酸は、毒素も出すがミネラルも
  出す?


    フィチン酸のミネラル排泄作用で、カルシュームも出る?
    これが玄米食なのに、ミネラルが不足する理由だ?

    玄米食で病気に成った人、寿命を縮めた人を、多く見た?

    玄米には フィチン酸が有るから、食べても半年から一年で
    止めるべきだ?



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( ワシは歯科医師である。 歯学部の学問は、医学部の五分の一と言われて
  おる。

  この程度の知識で、浅井先生の説を批判するとは、おこがましい限りで
  あるが、専門家のご叱正を待ちつつ、続けるとする。  )



( まずだ、骨や歯のカルシューム(Ca)は、フィチン酸では出ないぞ

  骨や歯のカルシュームは、積み木と違うのだ。フィチン酸のキレート作用
  で、ちょいと摘(つま)めたりは、しない。 結晶体である。


  骨を脱灰(だっかい)するのは、骨なら破骨細胞。 歯なら破歯細胞、言う
  てな。 幾つかの細胞の連結した、ごつう強力な細胞が、

  骨や歯に、鬼ヒトデみたいに張り付いて、酸を吹き掛けて溶かすんじゃ。
  酸だぜ。 強酸だよ。 それで無いと骨は溶けない。  )


   *       *       *


( 健康な人間でも、生まれてから死ぬまで、この破骨細胞が骨を溶かし続ける。
  でもね、

  骨芽細胞(こつがさいぼう)が傍に居て、溶かされた分、せっせと新しいの
  造るから、骨の総量は、変わらない。



  人間、成長期は骨芽細胞が優勢で、ワシみたいな老年期や病気の時は、破骨
  細胞が優勢になって、身長が縮む。 腰が曲がる。

  手足が変形したり、するんじゃよ。 農家や土木建設業の方みたいに、長年
  屋外で働いて、手足や身体を冷やして居ると、晩年、骨の変形で苦しむよ。


  これは外的因子の、骨変形だ。 医者へ行っても、治療は出来ない。
  温める位が、関の山だ。 鎮痛剤は、治癒を妨げる因子だ。 たっぷりと

  温めるのみだ。 医者は治せないのに、治療費だけ、ガッポリと盗る。
  変な薬なんか飲むと、かえって悪化する。 身体や手足を、冷やすな



  心当たりの方、身体を冷やさない用心を、してく れいッ  )



( 最後にダメ押しだ。 <フィチン酸> は、吸収されない。 吸収されない
  <フィチン酸> が、どうやって体内のミネラルを、持ち出すの?

  でも、腸管内のカルシュームの吸収阻害は、あるよ。 でも研究により、
  心配の無い事が判っている。 この先で出る。  )


  *       *       *


( こんな調子で、フィチン酸で、カルシューム(ミネラル)は出ない。 む
  しろ残留農薬が出たりして。



  カネミ油症事件なんて、もう忘れた頃ですが、あの時、製造過程のミスで
  米油に混入した有害な PCB が、被害者の体内に入りました。

  これを排出する治療法の一つとして、玄米食が使われた事。 知ってます
  か? 玄米の排泄作用の応用です。  )



( ついでに書きますが、破骨細胞は、健康人でも常時、活動してます。 し
  かし破歯(はし)細胞の方は、病的な時しか、出現しません。

  転んだり殴られたりして、歯がダメージを受けた時。 破歯細胞が出現して
  歯を内側から溶かします。 えぐったように溶かされます。


  ワシ歯科医師なんで、これは講義で習いました。  )



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   フィチン酸についての、その他の見解。
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< 新谷弘実先生、病気にならない生き方 3 >


胚芽にある フィチン酸には、残留農薬の排泄を促す成分が含まれてます。
(残留農薬を)早く出す為にも、玄米食が望ましい。



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○ 新谷先生は、フィチン酸の毒物排泄作用を言って、ミネラルも同時に
  出て行く ・・・・ とは、言ってない。

  知らないのか? それとも間違いか?



  ワシは、現時点では、新谷弘実先生に、投票します。 浅井先生の説は、
  間違ってると考えた。



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< その他、骨に関して参考になる情報。>


***** 白砂糖は、骨を溶かす。 *****


フィチン酸が、体内のカルシュームを持ち出す ・・・ は、否定されたが
精製された白砂糖。 間違い無く、骨を溶かす。

その機序は、こうだ。 白砂糖を摂取すると、腸がこれを吸収する。 す
るとだな、血液が酸性に傾く。


血液は、ペーハー7.4 だからね。 血液は酸性に、ならない。 なのに
食品の関係で、血が酸性に成ろうとするから、大変だ。

身体は、ただちに反応して、破骨細胞を活性化する。 そして血中にカルシ
ュームを出して、カルシュームのアルカリで、酸を中和する。



これを、ホメオスタシスと言う。  だから白砂糖の這入った甘い物を、
日常的に多食してると、骨がどんどん溶かされて行く。



これが、白砂糖を(沢山)摂取すると、骨が溶ける ・・・ の機序だ。



骨の問題は深刻なんで、別の場所で扱う。 牛乳は良くない ・・・ など
の説を扱う。


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玄米の <フィチン酸> の問題。 調べると出てました。 フィチン酸を
抗ガンに使う研究が、あるそうです。

だけど研究者の発言の中に、浅井先生みたいに、フィチン酸が、身体のミネ
ラルを持ち出す。 なんて説は、一つも無い。



次段にて、玄米の <フィチン酸> に関する、さらなる考察をします。






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