* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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* 浅井敏雄先生の説を批判する 4/6 * 


<  アク は、そんなに悪者か? >

* く じらの雑誌の中 * 





浅井先生は、<アク> の一語で
<アク> の全体を語っておられますが、
なかなか、どうして
<アク> も、奥行きが広うゴザンす。

まず、浅井先生の説を見ます。
次いで、批判を加えます。


*      *      *



< 玄米の <アク> について、浅井先生の説。>


○ <アク> とは何か? 穀物、野菜、果物等が、食べられない様にする為の
  物で、えぐみ の正体である ホモゲンチヂン酸やシュウ酸。

  苦味の、アルカロイドや、有機 無機の塩類。 渋みの、タンニン系など。
  ほうれん草は、シュウ酸を含み、カルシュームの吸収を低下させる。



( ここまでは教科書通りで、文句、ご座んせん。 問題は次です。 )



○ 玄米の胚芽の部分には、食べられない為に、<アク> が有る。
  小鳥は、それを知って、加減して食べる?

  玄米は、ミネラルが多いから、病気が治るのではない?
  <アク> が、毒素を引っ張り出すから、直るのである ・・・ ?



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( アクに、毒素を引っ張り出す能力があるなら、生化学者は、何で見逃して
  るんですか?

  アクも分析すれば、単なる 無機 有機の、分子ですよ。 そんな分子の性
  情ならば、何で解明されないんですか?

  それから、毒素とは何んですか? 分子式を示して下さい。 )


  *       *       *


( 浅井先生の説では、前段の <フィチン酸> が、毒素も出すけど、ミネラ
  ルも同時に出すので、ミネラルが多い筈の玄米食で、

  ミネラル不足になる。 と、主張されました。 でも、資料を見て、その
  説は、間違いであると判りました。 <フィチン酸> は、加水分解され


  ないと、吸収されません。 加水分解された <フィチン酸> も、もとの
  フィチン酸と、同じ働きを、するのですか?

  など、浅井先生の説は、生化学を知らない、素人のたわごと、です。 )



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( さて今度は、<アク> です。 アクもまた、ミネラルを出す? ですと?
  アクは、シュウ酸だったり、ホモゲンチヂン酸だったりです。

  その物質が、ミネラルを人体から持ち出すんですか? どんな方法ですか?
  ホモゲンチヂン酸に、そんな器用な働きが、出来るんですか?



  浅井先生は、そもそも、生化学を勉強なさった事、お有りなんですか?
  お有りなら、何で、そんな、素人じみた、

  天の声、みたい説を、立てるんですか? )



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< 浅井先生は、<アク> の害を、説かれた。>


○ 玄米は、アクが強く、短命になる?
  五分搗(づ)きでも、八分搗(づ)きでも、アク が残る。

  米は、精米した方が良い。 アク が無く、健康と長寿によい?
  元禄時代より、精白米にしたのは、先人の知恵である?



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( <アク> が、そんなに悪者か? は、この先で検証します。

  でも確かに、精白米の方が、口当たりは、良くご座んす。 本邦の最初は、
  大阪城の、秀吉の奥方、淀君だったそうです。

  当時の炊飯は、現代みたいに、スイッチポンッ  じゃあ、ない
  ですからな。



  当時の玄米、食べれるようになるまで、大変だったと思います。 でも、ご
  馳走だった白米、花のお江戸で、はやり病の、脚気です。

  明治の日清、日露戦では、戦死者より多くの脚気患者を出しました。 脚気
  衝心(しょうしん)言いましてな。


  脚気が、心臓へ来るんです。 それで死ぬんです。 脚気は、ビタミン B1
  の不足です。 ビタミン剤で、ケロッと治ります。 )



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○ 玄米の胚芽には、油が有る。 保存法が悪いと、酸化して良く ない。



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( これには解説が、必要です。 玄米よりも、精白米の方が、酸化し易いの
  です。 玄米は、表皮そのものが酸化に抵抗しますし、表面には酸化を防ぐ、

  酵素が有ります。 だからお米は、脱穀せずに保存するか、玄米で流通させ
  ます。 これは酸化を、少しでも防ごうとする知恵です。


  でも、精白米なら、なるべく 早く 消費し、玄米でも、長期の保存は、止め
  た方が良いのです。 上の文は、その通りです。  )



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○ ヨモギ、松葉、イチョウの葉を生で食べると、強い <アク> で、病気が
  治る?


  ただし、毒素は出るが、ミネラルも出るので、寿命を縮める?



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( 上の浅井先生の説では、病気の範囲が、定義されてません。 先生の説を
  真(ま)に受けて、ヨモギなどを生で食べるのは、読者の勝手ですが、

  <アク> にそんな、治癒能があるとは? 本当でしょか? ワシの父は
  糖尿病でした。 イチョウの銀杏(ぎんなん)を食べると良いと、


  誰かに聞いて、銀杏(ぎんなん)ばかり食べてました。
  松葉も、イチョウの葉も、馬鹿には出来ないんですよ。 近代西洋医学は、

  斬った張ったには、劇的な効果を発揮しますが、慢性病には、からきし
  駄目ですからね。 でも、ヨモギが良いか? 松葉にするかは、

  皆様に、お任せします。



  ただ、<アク> が、ミネラルを持ち出す説には、賛成出来ません。
  どんな機序で、持ち出すんですか?



  *       *       *



  <アク> を、排出する為に、ミネラルを使うと言うのですか? それなら
  ミネラルじゃなく、使われるのは、酵素ですよ。

  酵素を使うのは、<アク> ばかりでは、有りません。 お酒のアルコール
  も、大量の酵素を消耗します。


  タバコも、同罪です。 ですから酒とタバコは止めなさい。 と言うのです。
  これらは、ミネラルではなく、酵素を消耗するのです。 )



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○ 野菜、果物、肉、魚の <アク> を抜かないと、短命になる?
  <アク> を抜かずに食べると、寿命を縮める?



  毒素と一緒に、ミネラルも、出てしまうから?
  大根や人参は、皮を剥いた方が良い。 皮に <アク> が有るから?

  リンゴも、皮を剥いた方が良い。 皮のままは、よくない。 刺身も良くな
  い。 ゆがいて <アク> を出せ?



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( 新谷弘実先生なんかは、果物の皮には、抗酸化酵素が、大量にある。
  農薬に気を付けて、皮ごと食べたいものだ ・・・ と書かれている。

  どっちが本当なの? と言いたくなる。 )



( おかずを多く食べると、<アク> も多く摂る事になる? だから浅井先生は
  白米と <ニガリ> の這入ってない味噌汁で、粗末な食事をしろ。

  と、おっしゃるんですが ・・・・ )



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○ 果物、青汁、ナッツ類は、害が有る?

  果物、大好きの人は、血液が薄く、腸の弱い、冷え性です?
  果物を多食すると、臓器は肥大して、機能低下となる?



  ピーナッツ、アーモンド、ナッツ類を、過食してはいけない?
  <アク> が大量に残っているから、寿命を縮める?

  リンゴは、一切れ。 ミカンは、三房(みふさ)で、充分?
  <アク> が、身体の機能を低下させる?

  オカズを多く食べると、<アク> を、大量に摂る事になる?



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( 本当でしょうか? と、聞きたくなります。 だいたいです。 浅井先生は
  自説の如く、本当に、白米と味噌汁の、粗食なんでしょうか?

  一ヶ月ばかし、先生のお傍で、拝見いたしたく思います。 )



( ワシの例えは、ふらち、ですが ・・・・ 新興宗教の教祖なんかに、信者
  には、<おまんこ> 、完全に禁止しておいて、

  ご自身は、セックスの供宴に、浸(ひた)り切っておられる方が、散見され
  ますからね。 ま、この一文には、文句、来ますかな? )



( もっとも人様(ひとさま)に、アルコールは、いかん 飲むなッ
  と、言いながら、ワシ自身、今も ニッカ 竹鶴を、チビチビやってますからな。

  他人様を、あれこれ言う資格、元より、ご座んせんのですが ・・・  )



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<アク> は、そんなにも悪いもの ・・・ なんでしょうか?

    次の段では、<アク> が、そんなに悪者かどうか? を、
    資料にて、考察します。





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