* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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第 三 章
* 高橋晄正先生を読む の 3 * 



<黒砂糖と三温糖、ニンニクは、止めろッ?>

* く じら の雑誌の中 * 





身体に良いとされる、三温糖も、黒砂糖も、科学的に見て
大した事、無かった。それどころか有害でさえ、あった。
ワシ長年、高価な黒砂糖を愛用し、患者にも勧めて来た。
謝して訂正す。高橋先生の文にて確認下さい。

ニンニクに、赤血球を溶かす作用が有ったなんて、初耳だ。
確かニンニク、精強剤だった筈。 飲んでる方、止めて下さいッ


*      *      *



< 三温糖や黒砂糖に、優位性は無い。>


サトウキビの原産地は、インド。 インダス川、ガンジス川の ほとり。 ベト
ナムを経由して、唐の時代。

中国へ入ったらしい。 我が国へは 752年。 鑑真和尚が伝えたとされる。
十七世紀の初め、奄美大島の漁民。 舟が難破して台湾に漂着。

彼の地にて、製糖技術を習得。 帰国して発展させたのが、始まり。



  *       *       *



黒砂糖には カルシュームが含まれると言うが、それは製造過程に添加した、焼
いたサンゴの名残 ( なごり ) である。 石灰乳由来である。

さとうきび本来のものでは無い。 身体に良いは ・・・ 誤解に過ぎない。
精白された白砂糖から、カルシュームは検出されない。


黒砂糖には ビタミン B - 1 も含まれると言うが、10g 中、0.005mg に
過ぎぬ。 この程度では、問題にならない。 

これだけでも、黒砂糖は粗製だから身体に良い ・・・・  は、怪しくなる。



  *       *       *



三温唐の着色は、製造過程における、過熱と濃縮の際の 焦 ( こ ) げである。
その時生成された カラメルの色である。

カラメルには、細菌の変異原性が証明されている。 つまり、発ガン性だ。
三温糖の、あの着色が、何と無く自然に見え、身体に良い ・・・ と思うのは、

錯覚である。



カラメル以外の着色分に、アミノ酸と糖質との アミノカルボニル反応の生成
物 ( 褐色 ) も含まれる。

それはラットの実験で、腎毒性、染色体への傷害性が証明されている。



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以上から、黒砂糖の優位性は崩壊し、三温糖に至っては、危険であるとさえ
言える。

以後、砂糖は、白砂糖に限るのが、身の為かも知れぬ。 ワシはむしろ、砂糖の
摂取を、この際、止めたらどうか  ・・・  とさえ、思う。


スーパー等で、加工食品を買う。 砂糖の添加されない食品を買うのは、不可
能に近い。

その上さらに台所で、砂糖を加える必要、有るのだろうか ?  疑問である。
台所から砂糖を追放しても、どって事、無い様に思うのだが ・・・・  ??



ちなみに、ワシの台所に、砂糖は無い。 コーヒーは、この本の第一章、新谷
弘実先生に有るごとく、

飲まない方が身の為の、飲用物である ・・・  が、ワシ、朝の一杯だけ、
お許しを願ってる。


もち論、砂糖なんざあ 〜〜  入れやせぬ。 ミルクやらレモンやら、やたら
入れたがる奴は、素人だ。

コーヒーはブラックで飲んでこそ、大人に成れるんじゃあ 〜〜〜  (余談)



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< 砂糖の 害作用を考える。>


これも、高橋晄正先生の文である。

言わずと知れた、むし歯の原因。 歯面 ( しめん ) に付着生息する S - ミュ
ータンス菌が、砂糖を デキストランに変え、乳酸にする。

乳酸は酸だから、歯を脱灰 ( だっかい ) す。 すなわち、むし歯だ。



砂糖の摂取量は、日に、20 g 以下にすべきだ。 過剰分は、肝臓で脂肪に変換
される。 そして、

高脂血症から、( 心臓の ) 冠状動脈の アテローム変性の誘引となり、最後、
心筋梗塞やら、脳軟化症なんかになっちゃあ 〜〜  お仕舞いだ。



  *       *       *



砂糖で骨が、ボロボロに成る ・・・  には、( 高橋晄正先生 ) 反論す。

この説は、昭和 46年。 日大松戸歯科、薬理学の 田村豊幸先生の本、
Ca 欠乏症 からであると、思われる。


根拠に欠ける記述である。



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ご存知の如く、第一章で、新谷弘実先生は、白砂糖を使うな。 粗製糖を使え。
黒砂糖を使え。 と、言っておられる。

白砂糖は、恐ろしい食品だ ・・・  とまで、極言されている。 しかし
高橋晄正先生が科学すると、


別の風景が見えて来る。 どっちが正しいのか ?  ここは、高橋晄正先生が
正しい。

だが、新谷弘実先生の説の、概念も正しい。 砂糖全体は、良くない。 しかし
個別問題になると、新谷先生も我らと同じく、その辺の本や論文の援用に堕する。



  *       *       *



だけど、内視鏡で胃や腸を直視した経験は、正しい。 ある食品を長年、食べて
来た人の胃相、腸相が、良くない。

その食品、止めた方が良いんじゃ無い ?  で、終れば良いが、それに意味を
付け様とすると、新谷先生。 我らのレベルに下がらざるを得ぬ。



白砂糖は恐ろしい食品だとか、骨がボロボロになる。 だとか、黒砂糖にしろ
なんて発言は、我らと同じレベル。

その辺の論文からの引用である。 今、我ら、高橋晄正先生の本で、少し賢く
なれた。 黒砂糖の優位性は、無い。 三温糖は、危険である。



< この時点での 結論 >


お砂糖を、使わない生活を目指そう。

お砂糖を使う時は、精白された白砂糖を使う。
三温糖は、決して使わない。

黒砂糖も、優位さの根拠が崩れた以上、使わない。



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< ニンニクで、溶血性貧血。>


ニンニクは、ピラミッドの奴隷。 中国の農奴。 日本や朝鮮の農民の、強壮剤
として、多用された。

ニンニクを科学すると、神経と筋肉の接合部を刺激して、一時的ながら、筋力を
アップさせる働きがある。

ただし、エネルギィーの産生を伴わぬから、のち、大疲労する。



ニンニクは、腸内で ビタミン B - 1 と結合し、体内へ浸透するから、粗食で
も、脚気にならない。

現代人は、魚肉がたっぷりの生活だから、ビタミン B - 1 の不足はない。
ニンニクは、少量にした方が良い。 または、止める。



  *       *       *



昭和の初期である。 結核で療養中の患者が、強壮剤として、ニンニクを多食
した。

ひどい貧血に苦しんだ。 ニンニクを止めると、治った。 ニンニク中のく さ
味を起す揮発油成分が、溶血性貧血を起していた。



< 以下は、ちょい注意して読む。>


武田製薬の アリナミンは、ニンニクの成分に、ビタミン B - 1 を結合させた
ものである。 一世を風靡した。

その後、出産直後の妊婦に、( 強壮剤として ) アリナミンの静注をすると、
大出血で死亡する例が出た。



これは アリナミンのニンニク成分が、赤血球を溶かした為に、胎盤内に血餅
( けっぺい ) が形成されず、

出血が、止まらなかったからである。



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ちなみに、高橋晄正先生は、上記、アリナミンの無効を言っておられる。


ワシは、北アルプスへ行く 時、リュックに、この、アリナミンを忍ばせた
ものじゃ。

アリナミンを飲むと、おしっこが黄色く なる。 独特の体臭が起こる。
飲んでる人が側 ( そば ) に居ると、体臭で、すぐ 判る。

あれは、ニンニクの臭いだったのか ?  と、思ってみる。



アリナミンが良いか、悪いかは、ワシのこの本の守備範囲を越える。
読者の判断に、委 ( ゆだ ) ねる。



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< 高橋晄正先生の、つづき。>


ニンニクは、万能の強壮剤どころか、細胞を弱らせ、死滅させる、毒である。

ニンニクは、調味料とすべし。 生なら、小指の頭 (あたま ) くらい。
煮る、焼く、しょうゆ漬けは、毒性が低下すると言うが、データは無い。



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高橋晄正先生の説は、まだまだ続く。 次段では、その他の問題を、
アトランダムに紹介する。





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