* 健康食長寿食を求める、鯨の冒険 * (含)抗ガン 抗加齢学  < kujila-books ホームページへ >

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第 三 章
* 高橋晄正先生を読む の 4 * 



< 自然食も科学で見ると考えてしまう。>

* く じら の雑誌の中 * 





この段では高橋晄正先生の本、自然食は安全か ?
で、書き残した話題、 2 〜 3、を拾って見る。

最初は、食酢である。健康に良いと思い、毎日少しづつ
頂いて居られる方、多い。 酢は安全のようだ。
味噌、醤油の褐色、発ガン性?
お酒やパンやヨーグルトにも、発ガン性物質?
これは聞き捨てならぬ。

最後は、無農薬の考察である。
世に言う無農薬。イカサマっぽい。
本当は、どうなのか?を見る。


*      *      *



< 食酢について科学する。>


昔の日本酒。 飲み残して梅雨を越す。 舐めると、酢に成っていた。
我が国の酢は、米や、酒粕から造る。

フランスは、ワインから。 ドイツは、ビールの原料の、麦芽から造る。



夏の暑さで参 ( まい ) った時の、食欲増進。 胃液の分泌を促進する。
疲労時の、精神的安らぎ。

酸味は、殺菌剤となる。 さば、あじ、いわしを、酢で処理するのは、合理的
である。


魚の酢じめは、表面が白くなる。 これはタンパクが酢で変性したもので、
消化に良い。



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と、酢の悪口、出て来ない。 安保徹先生の本だった。 酢は、身体に悪い物
である。

そんな悪い物が、這入って来たら身体は吃驚 ( びっくり )。 すぐ 体外に排
除しようとして、副交感神経を興奮させる。


この、副交感神経優位の状態は、リラックスである。 よって、酢を摂ると、リ
ラックス出来る。

安保先生、だから酢を飲みなさいとも、飲んではいけないとも書いてない。
この高橋晄正先生も、酢を科学してるだけで、良いとも悪いとも書いてない。



  *       *       *



< 酢はしかし、弱酸である。酸は歯を溶かす。>


ワシ、歯科医師である。 歯肉が後退して、歯ぐ きが出てる患者さん。 ワシ
も、その一人なんじゃが、

酢の物を多食すると、歯が、しみる事がある。 歯茎 ( ぐき ) は象牙質、
言うてな。 白い歯のエナメル質みたい、結晶が硬くない。


タンパク質も混じった、柔らかい構造だから、酢で表面が、溶けちまう。 象
牙質は、また、孔だらけの構造でもある。

むき出した部分、その孔は、マンホールの蓋 ( ふた ) みたい、唾液中のカ
ルシュームなんかで、塞がってるわけだ。



酢を多食すると、その蓋が、溶けちまう。 歯がしみる ・・・ とは、成る。

歯科医師の所へ行って、歯を削り、レジンを詰めてもらう人。 ド素人だ。
詳しくは、く じら歯科で書くが、


歯茎が露出した人。 まず、その原因を除去する。 歯ブラシの使い方が、い
けないのか?

寝相が悪くて、歯を押しているからか? これ、多いのよ。 うつ伏せ寝。
歯に、外力の加わる寝相。 矯正してるのと同じだ。

歯が動く。 歯茎が出て仕舞う。 歯医者は、それを見るや、直ぐにレジンを
詰めたがる。 良くない。 しては、いけない。



  *       *       *



歯のしみる方。 歯茎が露出していたら、酢の物を多食してないか? 考えて欲
しい。

酢の物は、週に一回にするか。 どうしても食べたい方は、酢が、歯ぐ きに
触れない様に、食べてくれ。



でも、そんな食べ方。 味気ないけどね。 歯が染 ( し ) みたからと言うて
歯医者へ行くな。

削ったり、レジンを詰めたりするな 染みる原因を、除去せよ。
歯茎が出たら、酢の物を減らせ。


コーラみたいな炭酸も、良くない。 歯茎が出たら、出たなりの生活を、工夫
しろッ

詳しくは、く じら歯科 のコーナーで書く。



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< 高橋晄正先生、酢の つづき。>


醸造酢と、合成酢の、安全性の比較は、保証されてない。 ( つまり、どっち
もどっちで、醸造酢が優れてると言う、保証は無いって事。 )

高価な玄米酢も、味や気分以外、意味は無い。 かと言うて、余りに安物の酢。
添加物がどっさりだから、その安全性、判らんぜ。

酢は、ほどほどの製品に、すべし。



< 酢で以下の情報は、心得ておく べき。>


寄生虫 アニキサスは、酢中、24時間でも死なない。

質問。 アニキサスとは、何ぞや? 線形動物門、回虫目、海産動物に寄生する
寄生虫だ。

サケ、さば、あじ、イカ、タラに寄生し、これを食べた鯨、イルカの体内で、成
虫となる。 生活環だな。



人間が、その魚なんかを食べて、アニキサス症に成る患者。 年に 二千 から
三千名だそうだ。 ( 日本の統計。)

この アニキサス。 酢中では 24時間でも死なないと書いた。 しょうが、わ
さび、ニンニクでも死なず。


うっかり食べると、腹痛、嘔吐に見舞われるが、下痢しない。 アニキサスの除
去は、開腹手術、または内視鏡で、虫体を摘 ( つま ) んで取り出す。

手術は、敵 ( かな ) わん。 アニキサスの付いていそうな魚の、生食はご法
度。 冷凍すれば大丈夫。 60度 1分以上で、不活性となる、

以上を、参考にして呉れい。



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< 発酵、醸造食品には、発ガン性物質が ? >


魚の干物や、塩漬けは、魚肉タンパクが、細菌の力 ( ちから ) で分解されて
二級アミンと成る。

これが胃の中で、亜硝酸塩と反応して、ニトロソアミン → 発ガン物質が
生成される。  これは既に書いた。



問題は、我らが日常で多用する お醤油である。 お醤油にも、製造過程で
ニトロソ化合物が、生成される。

お醤油の作り方は、蒸煮の脱脂大豆と、炒 ( い ) って破砕した小麦を、等量
混合する。


麹菌を植えて麹 ( こうじ ) とし、同量より少し多めの食塩水 ( 23% )
を加え、常温で一年間、発酵熟成させる。

この時、酵母、乳酸菌で、タンパク質は加水分解され、ペプチドやアミノ酸が
造られる ・・・  のだが、この際、同時に、いけない物も出来る。



  *       *       *



お醤油の褐色は、メイラード反応 ( リジンなどのアミノ酸と、糖との反応 )
の生成物で、ラットに腎毒性を示す。

ただし、ラット以外での腎毒性は認めなかった。 また生成物中の プレメラ
ノイジンは、動物実験で、栄養障害、肝硬変、胎児の吸収の増加が、有った。

お醤油は、中止すべきか ?  困るよね 〜〜  こんな科学。



  *       *       *



お味噌は、安全か ? あの褐色は、お醤油と同じ、アミノ酸と糖との反応生成
物である。 危険性は、同じである。

味噌と醤油は、食生活から排除すべき ・・・  だろうか?  チーズから
も、ニトロソ化合物が検出されている。



かと言うて、味噌と醤油。 止めれないぞ  確か、ワシの使ってる
味噌には、毎朝、具沢山の味噌汁の方。

ガンが少ないと書いてあった。 味噌は止められんので、強いて、都合の良い方
に、従うとしよう



< ワイン、ビール、酒、パン、ヨーグルト から
    カルバミン酸エチル( ウレタン )検出。>


昭和63年 ( 1988年 ) カナダ政府は、日本酒から発ガン物質 ( カルバミン
酸エチル ) を発見。

日本酒の輸入を、禁じた。 しかし、それは、ワインからも、ビールからも、
パンからも、ヨーグルトからも検出されている。


カルバミン酸エチルは、キロ当たり、5マイクログラムの微量で、各種臓器に
腫瘍を発生させる  ・・・  と、される。

さて我ら、ワイン、ビール、日本酒、パン、ヨーグルト等を、止めるべきか?



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< 無農薬を、考察する。>


農薬と言う時、除草剤系の農薬と、病害虫駆除系の農薬に大別される事、まず
心得る。

玄米の残留農薬を論ずるなら、この農薬は、病害虫駆除系である。 有機リン系
カルバメート系の農薬は、収穫の一週間前から、散布しない指導になっている。


そしてだ。 これらの農薬は、自然界で、比較的早く分解される。 さらにだ。
植物の体内に浸透した農薬も、植物の酵素にて、容易に分解される。

この酵素は、人体にも有る。 だから多少の殺虫剤なら、解毒出来る。 と言う
具合に、病害虫駆除系の殺虫剤は、何とか出来るのである。



も一つは、無農薬と銘打った野菜と、農薬を使用した野菜を比較、分析しても、
差が出ないと言う事実だ。

ただし、法律違反して、収穫の直前に農薬散布したものは、この限りで無い。
稲の場合、有機塩素系の除草剤は、茎の途中までしか上がらないので、

心配する必要は無い。



  *       *      *



< 除草剤系の農薬に、注意 >


収穫の一週間以内に、害虫駆除の農薬を、散布さえしなければ、玄米も野菜も、
自身で持つ分解酵素で、解毒してしまうから、安全なのに、

食肉や、魚介類、乳製品から、除草剤 ( 有機塩素系農薬 ) が、高濃度に検出
される。


有機塩素系農薬は、難分解性である。 害虫の駆除に使われる農薬 ( 有機リン
系や、カルバメート系農薬 ) とは、偉い違いである。

これら除草に使う有機塩素系農薬は、穀物、果物、イモ類から、検出されない。
吸収されにくいからである。



  *       *       *



これら、除草に使われた有機塩素系農薬は、雨水で流れ、プランクトンから、
それを捕食した小魚に、濃縮される。 シジミ、アサリ、ドジョウ。

除草剤 CNP は、湾内魚の、肝臓、腎臓、脂肪からも、高濃度で検出される。
この時、一物 ( いちぶつ ) 全体食は、危険である。



これ以後、魚の臓器を食べては、いけないッ



家森幸男先生の本に、魚の内臓を食べよと、奨励されてあったが、残留除草剤に
晒 ( さら ) されている我ら、

食べては、いけない。 野菜の低農薬、無農薬が、意味の消えた今。 むしろ
求められるのは、低農薬の、魚介類である。


少なくとも、魚の臓器は、食べない様にしよう。 高橋晄正先生は、有機塩素系
除草剤の使用を、禁止せよ ・・・・  とまで、書かれている。



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高橋晄正先生は、武田のアリナミンを、無効だと主張されたり、科学者的立場か
らの発言が、この他にも多い。


それらは、おいおい紹介するとして、ここらで先生の本を、置くとしよう。

   牛乳に関しては、牛乳問題のコーナーに。
   玄米食は、玄米食問題のコーナーに。

   塩に関しては、自然塩の問題コーナーに、それぞれ書いた。


玄米の残留農薬を、声高に叫ぶ方は、考えを改めて貰いたい。 むしろ魚介類の、
除草剤系残留農薬を、こそ。

叫んで貰いたい。 本日ただ今より、魚の内臓を、食べない様にしよう。



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次段より、第四章と成る。 ○○先生を、扱う。





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