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 人生に免疫力無き方、読む事なりまッせん

第 3 章 * 8-2 / 12
明海大歯学部・問題教授列伝
< 木阪軍団の面々 >



坂本堯(あきら)教授は聖マリアンヌ医科大学。
一戸真子教授は、我らの頃は東大大学院保健学科なれど、
現在は上武大学である。

櫻井弘木教授は、何処で何されてるのか良く判らん。
橋本佐由理先生はワシと同じく
ご自身のHP出されとるから、
ご覧ありたし。


*     *     *




< 木阪昌知教授の軍団は >



木阪昌知教授の軍団には特徴が有る。 その第一は、構成員に歯科
医師の含まれぬ事だ。

ですから各先生方の講義。 医系の一般論と成る。 歯界(しかい)
の現況を取り込む事、少なし。



卒業してから想い出すと、やっぱ歯界と違う。 それ学生時代は、
見抜けない。

卒業して現実に歯科医師の仕事して見て、初めて体感される。
そこからも木阪軍団の授業は良くないと、

ワシ、言う。



だけど学生時代には誰(だあれ)も、そんな文句、付けないよ。
木阪教授に睨まれるだけだから。

木阪教授に嫌われると後が怖い。 だからそんな暴挙、ワシみたい
変人奇人のみ、である。



将来、木阪昌知教授から何か反応を頂いたならば、ここに追記す。
さてまず、聖マリアンヌ医科大学を立ち上げたと自称する、

坂本堯教授を語る。 この先生の学識は確かである。
が ・ ・ ・ なのだ。




< 坂本堯(あきら)教授を診る。>



木阪教授の唱導される出版物を手にすれば、一目瞭然であるが、この
坂本堯教授の学識レベルの高さは群を抜いておる。

先生は国立大医学部へ入学されたそうなれど、途中から哲学方面へ
進路変更なされ、医師の免許は取らなかった様子。



ドイツへの留学長く、帰国後、聖マリアンヌ医科大学創立に立会い。
わたしがあの医科大学を創ったと、

講義の中で、しばしば言及さる。 ま、そうでしょうが、講義を聞く
限り、その手の事業交渉能力は低いと感じた。

創立者に名を連ねただけでしょ。



我ら、二年次の選択科目にて、先生の哲学を受講したのですが、実は
ワシ、つくづくと、

先生の講義に失望落胆いたし候(そうろう)なんす。



   *       *       *



なぜ失望したのかと言うと、坂本先生は、講義をなされ無かったから
です。

シラバスでは、キリスト教の倫理思想から講義を始め、アウグスティ
ヌスの世界を語り、ドイツ・ルネッサンスと宗教改革から、



ニコラウス・クザーヌスとマルチン・ルターに言及し、果ては西洋
哲学から現代の人類の倫理問題までを講義すると言う、

素晴らしい講義予定なんで、こりゃ聞くべしと、ワシならずとも
思うでしょうに。



なのにシラバスの予告、初っ端(しょっぱな)から破られました。
坂本教授、毎度十五分、遅刻するのよ。

止めときゃ良いのに我ら29期で、岡山県出身のザキだ。 先生の
遅刻に因縁付けたのよ。



坂本堯教授、色を成して怒り、ザキに喰って掛かった。 自分が十五
分遅刻するのは、

(親分の)木阪昌知教授との打ち合わせが有るからだ。 君らみたい
サボってるのと同じにされちゃ迷惑す。



ちゃんと理由の有る遅刻なんだと申されましたが、この弁明は可笑
しいです。 打ち合わせが有るなら、

講義時間の前に終わらせるべきです。 毎度十五分遅れの入室は、
やっぱ駄目。 だけど坂本堯教授、ザキの指摘に、



自尊心を深く傷付けられたのか、それより後の講義、もう講義では
無かったのだ。

教室に入りて講義らしき数語を発した後の65分間。 お前ら学生は
なっとらんと、糞味噌に我らを貶(けな)す罵詈雑言に、

終始されたのだ。



結局、坂本堯教授は一年間、お前ら学生は、なっとらんを喚(わめ)
き続けて終わった。

ワシ、つくづくと嫌気しつつ坂本堯教授の倫理の時間を耐えた。
こんな具合に講義など無かったのである。



こんな坂本堯教授を、諸君らは、どう思う? お世辞にも教授と
呼べません。

シラバスは一体、何だったのかと抗議します。



**************************************************************



五年次にも同じ坂本堯教授の医療心理学の講義が有る。 ワシ、あの
教養課程みたい、お前ら馬鹿学生などと坂本教授が言うなら、

文句、言うたろかと覚悟、決めとったが、幸いにも教授、普通の講義
でしたが、実はこれも、



ご自身が(坂本堯教授でんす)、如何に優(すぐれた)者であるかを
随所に挟まれる、そんな講義でしたので、

苦笑しました。 シラバスでは患者と歯科医師の人間関係に、裨益
(ひえき)する講義内容の筈なのに、



例に依りて、一般論が四分、自慢話が六分の、都合良きブレンドの
講義では、御座んした。

ま、学生を罵(ののし)るよりましと、致しやしょう。



   *       *       *



坂本堯教授には著作が多い。 ワシも手配して、その何冊かに目を
通しました。 ですが、

文章が生硬と言いますか、読んで面白くない事、おびただし。 先生
の本を最初から最後まで我慢して読めば、

忍耐力の強化に成る事、ワシが保証します。




坂本堯教授は物凄い努力家です。 それには頭が下ります。 しかし
センスに欠けて居ります。 独創性は乏(とぼ)しい。

先生の本は偉大な著述家の要約とも言えます。 諸君も先生の本を
手にされて、ワシの評価の正否を、ご自身で判断下さい。



つまり結論は、だからこそ木阪昌知教授の軍団参加へ、お呼びが
掛かったと言えるのです。

坂本堯教授がもしもセンスを保有した方なれば、木阪昌知教授は、
相手にもしなかっただろうと、ワシ、断言します。




< 次、一戸真子教授を診る。>



木阪軍団の中では、この一戸真子センセ(のみ)が、一番マトモかと
思う。 彼女の雰囲気、何となく学際的で、

我が29期生の中では今だに思慕しとるよな(片思いしとるよな)
連中、無きにしも有らずって所なんでんす。

実はワシも、そのひとりだったりして ・ ・ ・ 一戸先生〜ッ



   *       *       *



ワシ、センセが東大の大学院、保健学科に在籍は知ってましたが、
出身大学が判らんかった。

ある先生、教えて呉れた。 真子は(我らは しん子しん子と呼ぶ)
木阪教授と同じ、法政大学の社会学科だったのだ。



な、なあるほど。 するとあの子は(しん子先生でやんす)、木阪
昌知教授の後輩ですなと、ワシが言うと、そのセンセ、

先生はしん子(真子)センを呼ぶのに、あの子ですかと言うから、
まあなと言うて、アハハッと笑っときました。



しん子先生、五年間ほど我が明海大歯学部へ講師に通い、その後は
群馬県の上武大学教授に就任されたそうな。

うわさなれど、教授就任には大学の先輩たる木阪昌知教授の口利き
有ったらし。



こんな具合に軍団に在籍しとると、生活の安定は支援されます。



   *       *       *



オササ(教養課程・生物の三笠健次先生)に依ればだが、非常勤講師
で我が歯学部へ来とった しん子先生は、

最初の内は講義中心に、ガンガン教えて居ったらしいのに、学生、
全く反応せず私語の洪水だったので、めげてしまい、



講義の手法を変えたそうだ。 だから君ら29期の頃は、しん子先生
テーマを出す。 後は学生同士のミーティング中心。

そんな風にしてないと学生が関心を示さんのだ。 仕方無いんだよ。
今の学生は、との事。



これは表本(おもてほん)に書いたが、ワシらの授業では医者の言い
分、患者の言い分、てな題が与えられて、

グループ毎の発表が有った。 するとある女の子のグループの代表が
前へ出て、嫌な患者は診療しないって言うのよ。



表本の表題は確か、一戸真子(いちのへ しんこ)先生、歯学生を
叱るだった。

あの時、前へ出て、嫌な患者は診療しないと言うた女の子も、今や
36歳の、オバンだ。



その先生のお名前は、なお子様だったかな。 当大学、保存修復科に
残りて今も大学に居る。 早いものだよ。

彼女が前へ出て、嫌な患者は治療しないなんて言うたのは19歳だ。
あっと言う間に、36才だ。

こちとらもボヤボヤしとると、お呼びが来らあな。



   *       *       *



一戸真子先生は、かなりの美人でな。 ピアノなんかも弾けて、文化
的な気配など漂よわせとったから、

おなごとしては上等の部類かと思われるが、ひとつだけ改善されたき
事を以下に記す。



それは講義の仕方だ。 重要な事、付随的な事。 何でもかんでも
先生は同じ調子の、物凄い早口の、機関銃的発射音よろしく、

ダダダダッと畳み掛けて講義だから、ノート出来ない。 あれ、
ちょっと改善してよ。



講義は緩急付けて、タイトル明示して、内容の重要度に従い、順次
話せば、良く成ると思う。

もっとも、そんな事、とっくの昔に対応済みかも知れんがね。
ワシも年取って、くどく成ったのよ。



   *       *       *



ワシ、木阪昌知教授に質問した。 先生、医療倫理では、どんな本を
読めば良いのでしょうか。

木阪教授いわく、そんな物、ちょっとですよ。 たいした事ありま
せん。 医療倫理なんて、その程度のものなんですよ。



木阪昌知教授の、この答え。 回答に成ってますか? ワシが何度
聞いても、

遂に、こんな返事以外は出ませんでした。 ワシ、木阪センは教育者
じゃ御座んせん、と思いました。



同じ質問を、しん子(先生)にすると、先生、紙に著者名まで書いて
ワシに示された。

その内のお勧めは 中川米造先生の本よ、読んで御覧なさい。 面白い
わよに、ワシ、あんがとさん言うたものだ。



諸君らも、この中川米造先生の本、手にして見られよ。 読み易い上
面白い。

この先生、京都大学医学部卒して、最初は臨床して、やがて医療哲学
の道へ。 阪大の医療哲学の草分けたる、



あの有名な おもだかひさたか先生の本は、読むのに骨が折れるが、
中川米造先生の本は読み易い、中身が濃い。

先生の本を何冊か読むと、木阪昌知教授の講義の底が知れると言い
ますか、講義のネタ本なんだな。

なる程、あれじゃあ読んで欲しく無い筈だ。



木阪昌知教授の講義はもち論、著述も中川先生の引用が、やたら多い。
そんな引用文を、おどろおどろしき助詞でもって、

繋(つなぎ)留めたものが、木阪昌知教授の主張だと言えてしまう。
これ極端な表現なれど、案外、極端でも無いのである。



ともかく、あれでは木阪昌知教授。 自身の発言のネタ本だから、
読んで欲しく無いの、当然だ。



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< 櫻井弘木教授の人間関係学は、レベル低し >



木阪軍団の構成員は他にも居るが、ワシの知るメンバーの中では、
この 櫻井弘木教授が、一番劣等だった。

一年次だ。 校舎奥の教養棟(とう)の大教室だった。 櫻井弘木
教授の人間関係学なんて、学生の誰(だあれ)も聞いて無い。



私語雑談、自由に横行して、大教室は浮いたよな感じ。 櫻井先生、
学生のこの状態に(完全に)めげられて、

やたら滅多ら、ワシを指名する。 ワシ大迷惑した。 講義の演題
たるや、学校のいじめ問題です。



だけど聞いてて、これが教授の講義かと嘆息したく成るよな低レベル。
新聞の解説程度の水準だ。

全体が内容薄く、ひいき目に言うても講義の名に価(あたい)せん
代物(しろもの)だった。



櫻井弘木教授がどんな大学の、何学科の教授か知りませんが、ワシの
見た木阪軍団では、最劣等の先生でした。

教室経営能力は有って無きが如く、実に情け無き有様。 こんな、
講義の名に価(あたい)せぬ講義が、

何で歯学生に必須なんですか?



この一事からも、木阪昌知教授の、我が歯学部授業時間の私物化が
立証可能だ。

この不法状態を可能にしてるのは、明白に木阪昌知教授の武力だ。
その武力、故山本美郎歯学部長でさえ、世の中いろいろなどと、

言うて誤魔化すしか無い武力だ。



木阪昌知教授は定年して学外へ去ったのである。 なのに木阪帝国の
領域は、在籍中と変化ありません。

現在の歯学部長は、材料学の中嶌宏教授ですが、中嶌教授も木阪
昌知教授の力の前に、押しひしがれてるのでしょうか?



**************************************************************



最後に < 橋本佐由理先生を診る。>



彼女も一戸真子先生と同じく、大学は社会学部なれど、その後に行動
科学を志向されたらし。

我ら明海大29期が講義を受けた頃の先生は、三十代後半。 経験も
学識も充実し、力の横溢する年齢ですな。



先生の文章は雑誌にも載り、ご本なんかも書かれて、ま、橋本佐由理
先生の気持ちを言えば、

あたしの人生、これからが花ってとこ、なんでしょうが、水を差す
ようで誠に遺憾ながら、ワシ一言、申し上げますと、



我ら29期が五年次の授業で貰ったパンフに、橋本佐由理先生が、
旦那と並んで、いちゃついてる写真が掲載なんす。

この旦那、早稲田の理工学科卒業して、某一流電気メーカーの研究所
へ就職のごとし。



そこで有名な最新電器製品の開発に従事して、重要な働きをした、
そうですが、我ら歯学生にそんな事、

何の関係が有りまんのやと、まず申し上げときます。 橋本先生の
講義には、この手の自慢話が、やたら多い。



旦那は優秀だし、自分も売れっ子として、いよいよ名を成すのだと、
胸を熱くされてたんでしょうが、

これが実に良く無いです。 いわゆる勝ったと思った瞬間が負けの
始まりの好例です。



皆さん、雑誌なんかを注意して見てて下さい。 橋本佐由理先生の文
が、出てる事、有ります。

ワシも二〜三度、拝見しました。 だけど先生の文章見て、注文が
殺到するとは思いません。



橋本佐由理先生の知名度は、現在どの程度なんでしょうか?
少なくも、ワシの感じでは、

ご本人が思う程、売れてはいないだろと推察します。 先生のは、
薄〜い紅茶を飲まされてるよな感じの文です。



ホームページを出されとりますので、橋本佐由理で検索して下さい。
著書は既に20冊を越えたそうですが、

近所の図書館には置いてありませんでした。 本屋にも、もちろん
有りません。



   *        *       *



我々が講義を受けた頃の橋本先生こそ、これから私の時代が来ると
思われた、その瞬間だったのでしょう。

世の中、勝ったと思ったその時こそ、負けの始まりだったりします。
橋本佐由理先生こそ、あるいはこれの、好例かも知れません。



先生のお顔を想い出しつつ、ここを書いてます。



   *       *       *



橋本佐由理先生は当時も今も、一年生への授業と五年生への授業と
ふたつ。 掛け持ちで非常勤なさって居られます。

我ら29期は、一年次の行動科学は一戸真子先生(当時)なれど、
五年次はこの、橋本佐由理先生でした。



橋本先生の歯科行動科学の割り当ては、七コマです。 が毎年、
必ずふたコマ休講なされます。 休講率28%です。

ワシが学事課の責任者なら、こんな先生は減俸処分します。 学生を
なめとります。 これは一発、痛い目に会わせないと、

治りません。



   *       *       *



この授業の最初でした。 橋本先生は我らに、嬉しそうに言うので
した。 わたしは日本女子大卒です。

日本女子大卒が、そんな自慢するよな大学なのか判りかねますが、
ちなみにワシの、このHPを入力されたのは、



愛称が 一ツ橋って言う位ですから、(旦那ともども)一ツ橋大学の
出身です。

このHPに有る ”五十歳までのワシ”の同級生賛歌では、勝っちゃん
こと勝山清次君は、京大の日本史を大学院まで出て、



同大学の大学院文学部・中世史の教授に成りましたが、この勝っ
ちゃんが京大出を自慢したセリフ、聞いた事ありません。

同じ同級生賛歌には慶応の医学部出た 土本寛二君も書きましたが、
彼が慶応医の出身を自慢した話も、聞いたこと有りません。



先に出ました本学薬理学の 坂上宏教授は、日本の最高学府たる灯台、
同大学院出身ですが、大学院へ進む際に、一浪したと、

率直に公開しとりましたが、この東大同大学院卒の宏(ひろし)教授
でも、別に自慢してませんのに、



たかが(と申しますが)たかが日本女子大卒風情(ふぜい)で、何
ゆえに自慢されるのか、

神経を計りかねます。



   *       *       *



出版社から、ドド〜ッと注文が来るか来ないかの分かれ目は、歌手の
世界と酷似してます。

才能も必要でしょ。 しかしそれ以上に、センスみたいな、何かが
無いと注文は来ません。



著述業の世界は、天国と地獄です。 売れっ子作家は夜、寝る間が
無いし、売れない作家は、いたずら電話さえ掛かって来ない。

橋本佐由理先生は、どっちでしょうか? 少なくとも勝利の前に自慢
してはいけません。 幸運が逃げます。



   *       *       *



卒業一年目でした。 大学からの伝達事項が有るってんで、我ら先生
方、ぞろぞろと講義室ですわ。

その講義室、前の時間が橋本佐由理先生の講義だったらしく、講義室
の長机には放置された教材パンフが散乱です。



補綴・クラウンブリッジの、わしにもひとこと言わせろの 岩瀬直樹
先生。 そのパンフを一枚手に取りて、

オレ、嫌いなんだよなあ〜。 人生の達人に成ろうだなんて、そん
な事、言うなっちゅうんだよと、ぼやかれました。



全くのところ、この橋本佐由理っちゅう先生は、人生の達人ですかと
言いたく成りませんか?

人生の達人、なんちゅう者は、他人が見て言う事で、自分で言うたら
お仕舞いなんですぞ。



ワシ、岩瀬直樹先生の発言に、なるほどと声には出しませんでしたが
賛同しときました。 おそらく諸君らも同感でしょ。

橋本佐由理先生は(ワシの見たところ)、人生の達人では全くああ
りません。



   *       *       *



しかもそのパンフには間違いが有る。 病院の夜勤です。 当番の
A子は都合が悪く、夜勤を誰かに代わって欲しい。

そこで仲間のB子のとこ行って交渉するのが、このパンフです。
B子の上手(うま)い断り方が、人生の達人だと言うのです。



相手を傷付けずに、上手(じょうず)に断る。 それが人生の達人の
達人たる由縁だと言いたいんでしょ。

だけど、この設定、間違ってます。 都合が悪くて夜勤の交代を
求める時は、



仲間に勝手に言うのでは無く、病院の管理センターへ申し出ないと、
いけません。

管理センターの夜勤表には、本日の当番はA子と記載されとるの
です。 それを勝手に交代されちゃあ、

もし事故の時、どうするんですか?



管理センターは、A子が当番ですから、事故は当然A子が起こしたと
思います。 それを新聞記者に言うたりしたら最後です。

事故はA子では無く、B子だと判った時点で新聞記者は、管理セン
ターの責任者が土下座して辞表を書くまで、



何処までも何処までも、とことん追求して来ます。 だから橋本佐
由理先生の人生の達人に成ろうのパンフは、

設定の根本で間違って居ると言うのです。 違いますか?



こんな凡ミスの先生が、なんで人生の達人なんですか?



**************************************************************



実は我らの五年次の橋本先生の講義にも、この手の間違いが有りま
した。 でワシ、

教壇の先生のとこ行って、それを指摘しました。 橋本佐由理先生の
反応は、棒で鼻を括(くくる)って奴でしてな。



実に不愉快なお顔に成られ、全身が不快感にて、ギリギリとこわばる
のが伺(うかがえ)ました。

そしてそれは例題として書いたのだから、設定が現実と違うの違わな
いのと言うような議論は、

する方が可笑しいのですって。




そうでしょうか?



   *       *       *



五年次が終了して橋本佐由理先生の歯科行動科学の採点を見ますと、
ワシ、62点でした。

60点以上が合格ですから、不合格にして再試験料、二千円の支払い
を強要されなかっただけでも感謝すべきかも知れません。

しかし62点には笑いました。



ちなみに我が29期の、パッシーとか与太者とか言うよな出来の悪い
学生の得点を見ますと、

80点から90点が付いて居たのです。 あんな最下位グループの
学生が80点なのに、何でワシが62点なんですか?

ひょっとしてワシが、得点の最下位かも知れません。



ホントにホントに、橋本佐由理先生の暖かい暖かいおこころざし、
有難う御座んした。



**************************************************************



以上から分かる様に、木阪昌知教授の軍団には、歯科医師の世界の
体験者が居ません。

ですから研究はされたのでしょうが、橋本佐由理先生の患者と歯科
衛生士との会話の如く、



実際の歯科の臨床では、絶対に見ないよな会話が出て来ます。 ワシ
は橋本先生が講義で使用したパンフを、

ベテランの歯科衛生士に見せた事あります。 彼女、最初の数行を
読んだだけで、こんな会話、しないわよと言うて、その先は

読みませんでした。




面白く無いからです。 参考にも成りません。




少なくとも私、こんな会話、した事無いわねと申しました。 そこ
では患者が何か言うと、衛生士がそのままに繰り返す。

患者がまた何か言うと、同じセリフを衛生士が、またその通りに繰り
返す。

そんなオオム返しの対話が、延々、数ページ続くのです。



これをすると患者は、自分と同じセリフを繰り返す衛生士に親愛の
情を抱くでしょうか?

ワシだったら、こんな衛生士は馬鹿と違うかと思いますがね。
歯科行動科学では違う様です。



夏休みの課題レポートに、橋本佐由理先生が求める解答と、正反対の
会話を患者にさせたのが、62点の原因かもしれませんが、

ワシが歯科医師のライセンス取りて、臨床経験は十年ですが、大学の
講義にて橋本先生が言うた様な場面は、

いちども遭遇した事ありません。



また橋本佐由理先生の教えを懐(なつ)かしく思ったことも有り
ません。

それ所か橋本先生の教えが間違ってるとの思いが、日々、つのる
のです。



十年の経験では、まだ浅いのでしょうか? さらに十年経験すれば、
ワシの考え方が変わるのでしょうか?

臨床では、パッパッと、患者を如何に素早く流すかに神経を集中
します。



患者との長話しは、白い目で見られます。 その際の注意事項なんか
の講義の方が、

ワシには有り難く思えるのですが。 木阪昌知教授も、ひとり位
歯科医師界の人間を軍団に参加させるべきです。



**************************************************************



諸君、ご存知でしょうか。 木阪昌知教授の奥さんは、元ミス横浜
です。

かくの如く美人を女房にし、帝国を形成し、死生(しせい)学会を
創立して初代理事長に就任し、



帝国の領域が大き過ぎると因縁を付ける不届き者には、拳骨(けん
こつ)を顔面に擬して、

お前なぞは、この一撃で殺せるのだぞと威嚇して黙らせて来た
木阪昌知教授でありますのに、



教えを請う者には、抵抗するな、逆らうな、されるままに、何処
までも何処までも無抵抗にて、

決して、絶対に、反抗するなと説かれる木阪昌知教授なのに、
ご自分の事となると抵抗はする、威嚇する、脅迫もすると、

教えが、ご自身の行動と乖離(かいり)です。



ワシはそれで、木阪昌知教授の行動の仕方の方に、倣(なら)う事に
決めました。

すなわち自己の主張は鉄拳を用いても守る。 領分を死守する為なら
武力の行使に躊躇しない。



自説を声高に叫んで相手の反論を許さず、自説に逆らう者は、目に
物を見せてやります。

なのに人様に説く時は、一変して、運命に流されよ抵抗するなと、
反対を言います。



貧しさと病苦に苦しむ人には、苦しむ自分を笑い飛ばしてご覧なさい
と教えます。 そうすれば悲惨な自分も、一切の苦しみも、

みんなみんな瞬時に消えてしまいますよと、のたもうて上げます。



つまりワシは、木阪昌知教授と同じ生き方をすると宣言します。
こんな木阪昌知教授の頭上に、

偉大なる栄光あれと書きまして、このページを終了と、させて
頂きます。




では皆様、さらばで御座んすですです。




**************************************************************
**************************************************************



このHPの方針に従い、木阪昌知教授には掲載の通知を出しました。
反論が来れば、ここに挿入します。

物理力が来れば、それもここに書きます。 その際、ワシが生きて
れば、ですが。









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