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 人生に免疫力無き方、読む事なりまッせん

第 3 章 * 9 / 12
明海大歯学部・問題教授列伝
< PDI 荒木久生教授の体質 >



このページは特に、
荒木久生教授が所長の PDIへ、
入学を希望する新卒歯科医師の為に
書いた。

PDIを受験予定の新卒者は必読である。

PDIの新卒採用の舞台裏を、
是非とも知って欲しい。
厳然たる裏事情が有るから。
*
さて荒木久生教授、この頃、絶頂と言うべし。
教授の差配下に有る診療所が、
いずれも好成績だから。


*     *     *




< PDI 荒木久生教授 >



PDIとは何か。 Post Doctoral Institute の頭文字だ。
明海大学付属、埼玉歯科診療所の事(こと)だ。

埼玉県入間市(いるまし)、市役所の向かいに道路を隔(へだて)
て所在す。



診療所の駐車スペースは小さい。 PDIへ行く時は、市役所の
駐車場に停めとくのが賢いやり方。

生垣越しに、道路の向こう側に、PDIの建物が見える。 歩いて
30秒。



ワシもPDIへ車で行った際は、この手で用を足した。 これ入間
市役所の大迷惑なれど、

まるでPDIの駐車場みたいに都合良き位置に在るのが、入間市役所
の不運だったと観念されたし。



   *       *       *



このPDI,成績が良いので坂戸市の明海大歯学部 付属病院の中
にも造られた。

患者、知らずに、大学病院だと思いて来院されるが、PDIは一般の
歯科開業医院レベルである。



大学付属病院は二階の、28診だ。 我らこれを、にじゅうはっしん
と呼ぶ。 28診はPDIだ。

患者様、ここへ配当されたら、その辺の開業歯科医院へ行ったのと
同じだと思え。 大学病院なれど、一般開業歯科医院と同値である。

前置きが長くなった。 急いで始める。



**************************************************************



< PDIへ入学したい向きへ >



我ら29期の学生の、PDIの荒木久生教授との面識の最初は、六年
次の臨床実習だろう。

三名づつ PDIへ行く。 ワシも、かくして行った。



このPDI、毎年十名前後の新卒歯科医師を採用す。 受験生は
明海大歯学部の新卒が中心なれど、

他に、奥羽大学歯学部・神奈川大学歯学部・鶴見歯科大学などから
受験生が押し掛ける。



文字通り押し掛けて来る。 ワシが受験したのは確か、2004年
だったか。 その時も採用十名枠(わく)へ、

三十名以上の、奥羽 神歯(じんし) 鶴見からの学生が来てた。
だからこのページ、奥羽、神歯(じんし)、鶴見の新卒で、



PDIを受験予定の方に捧げる。 受験者は必ずこのページを読みて
から態度、決められたし。

と言わねばならぬ程に、PDIの新卒採用には裏が有るのだぞ。



   *       *       *



そもそも十名枠だ。 採用試験は六年次の秋に実施されるが、試験
実施の前に、既にちゃんと、

十名中の七名くらいの合格者が決定してるのだ。 PDIの募集
ポスターなど見ると、



如何にも客観的なテストの採点にて、合格者が決定される様に書いて
あるが、あんなもの真っ赤な嘘。

PDI所長たる荒木久生教授の恣意(しい)で決まる。 テストは
形式に過ぎぬ。




○ この部分、名誉毀損等にて訴えたいなら、不肖わたくし 久治良、
   受けて立つ所存だ。

   荒木久生教授、訴えて見よ。



   *       *       *



冒頭の話題へ戻る。 ワシが始めて入間市役所前のPDIへ行った
のは六年次の臨床実習で、だった。

時は秋である。 同伴者は同じ29期のノムさんと愛称パナダンゴ
の三名だった。



臨床実習だから、我らも診療衣を着て診療室へ出たが、最初、要領が
判らんから植木の傍に立って居たのだ。

すると我らの前を、所長たる荒木久生教授が、我らには全く少しの
反応も示さずに、通過して行った。



その余りなる無視に思わずノムさん、ワシを振り返りて、あれは
一体何ですか?

荒木久生教授は我らを、完全に、それこそまったくの無視じゃない
ですか。 恐れ入りました。



あそこまで完璧に無視しなくても、良いのじゃ無いかと言いたくも
成りますよねと言うから、ワシ、賛同しといた。

その辺の植木を見るより無関心に荒木久生教授は通過して行かれた。
教授のあの時の表情は、今も鮮明に記憶する。

完璧なる無関心だった。



   *       *       *



ワシ、その無視が余りにも酷(ひど)かったので、大学へ帰るや
丹沢君に聞いた。

すると丹沢君、おかしいですねえと首を傾げ、ボクなんか所長室へ
呼ばれて、コーヒー出されて、



卒業したら、PDIへ来ないかと言われましたよと言うから、ワシ、
思わず、何にイイッ〜と唸(うな)ってしまった。

ちなみに丹沢君、荒木教授の誘いを蹴りて、お父さんの跡を継ぎて、
卒後すぐに開業した事、第一章の冒頭に書いた通りだ。



ワシ、丹沢君に、君の他に、荒木久生教授が自室へ呼んだ者は居る
のかと聞けば、

丹沢君、ズラズラと、無慮(ぶりょ)数名の名を挙げるじゃないか。
そいつ等は全員合格採用されとる。



丹沢君に依れば、荒木久生教授は机の上には学生の名簿リストが置か
れて、教授、赤鉛筆にて印(しるし)付けつつ、

臨床実習で回って来た時に、声を掛けるそうだ。



だから、奥羽、神歯(じんし)、鶴見の学生諸君よ。 ポスターの
文面を信じて真面目(まじめ)に受験などすると、

馬鹿を見るだけだ。 時間と経費の無駄である。 十名中、七名は
試験の前に決定しとるのだ。



ワシの言う裏とは、これだ。



   *       *       *



荒木久生教授の選ぶ学生には、パターンが有る。 まず美男子系の
良い男は論外。 これ女の子でも同じで、

自分が美人系だと思う方、受験しても意味なし。 絶対に採用され
ない。 理由は荒木教授が毛嫌いするから。

PDIの所長が交代するまで、この法則は、そのまま続く。




可愛い子ちゃんタイプも駄目。 とにかく、ちょっとでも見た目に
良い女の子は、受験を止めた方が無難。

合格採用された女の子を見れば、ブスとは言わぬまでも、何処か
くすんだ所の有る女だけ、採用される。



納得出来ぬ方は荒木教授のPDIへ行って、採用された女の子を、
その目で見てみよ。

ワシの言葉の正確さを納得するだろ。 だから女の身として、荒木
教授のPDIの合格は名誉では無い。



酷な言い方すれば、何処かが、いまいちの証明である。



   *       *       *



我ら29期からは九名の受験者がテストに臨んだが、不合格はワシと
マンガのふたりだった。

マンガの不合格は良く判る。 彼女、明らかに可愛い。 PDI
言うたら若い新卒の先生が、ゴロゴロの場所だ。



彼らは年中、良い女が来ないかと、鵜の目鷹の目だから、マンガ
みたい可愛いのが入れば大騒ぎに成る。

受験の際、ワシの目から見て、ああ良い女だなと嘆息の出るよな
女の子が別に居たが、もちろん不合格。



荒木久生教授は配下の若衆(わかしゅう)の餌食(えじき)に成る
だけの良い女は、入れたく無いのでしょ。

そう言えばPDI,仲々の男前なのに、四十過ぎて、なお独身の先生
大勢なんよ。

それも荒木久生教授の方針であるか?




マンガの父さんは忍(しのぶ)と申して、入間市のすぐ近くの、
狭山市にて開業の歯科医師だ。

しかも娘の在学中は父兄代表として、名簿に名を出してた先生だ。
だからPDI受験の前に、



歯学部長(当時は安井利一教授)のとこ行って、ムスメが受験します
ので、よろしくとでも言うとけば、

もう折り紙付で合格だったのである。 忍(しのぶ)先生、それを
されなかった。 これ評価して良い。



ワシの不合格は、押して知るべし。 ワシと荒木久生教授では感覚
が合わない。

テストはカービングと申して、石膏棒から歯を削り出す作業だった。
見てますと、笑えるよな作品を出して合格が居た。



カービングが終わると面接が有って、それでお仕舞い。 時間が有り
余るのでワシ、横に座ってた奥羽の学生と話してると、

昨日は、この近所のホテルにて一泊したそうだ。 一泊して受験して
不合格だ。 奥羽大学歯学部・神奈川大学歯学部・鶴見歯科大学

からの受験生諸君。



このページを参考にして、意味の無い時間と費用の浪費は止めよと
申し上げる。

ご自分の顔を鏡にて眺め、自分が良い女、良い男だったなら、受験は
取り止めろ。



特に良い女の子、絶対合格しない。



男であれ女であれ、カービングの練習なんかして来るよな真面目な
方は、土台、PDIには馴染まない。

そんな暇(ひま)有れば、荒木久生教授に好かれる方法など研究
せよ。



   *       *       *



合格した者の中から毎年、相当数が去って行く。 これはPDI独特
の人間関係が原因とされる。

だから、その嫌らしさに耐え得(う)る性格で無いと持たないぞ。
この点も吟味されたし。



ワシのPDI受験の年で、明海大歯学部以外からの合格者は確か、
三名だった筈。

三名の枠(わく)へ三十名が受験すれば、どう成るかは推して知る
べしだ。



PDIの志願者は以上を、必ず知るべし。 何の意味も無しに受験
して、時間と資金の浪費すべからず。

この件は、これにて終わる。



   *       *       *



ワシの卒後、最初に勤務した歯科医院の院長(エリ子先生)は、本学
五期で、しかもPDIの設立の第一期生だ。

すると二代目所長の荒木久生教授は後輩なんである。 だから荒木
先生の話が折に触れて出た。



ちなみにPDI,初代所長は、宮田隆教授である。 エリ子先生は、
そのPDIにおいて、講師まで行ったのだが、

宮田隆(たかし)教授から辞めて呉れ言われて、現在の久喜市での
開業とは成ったのである。



ワシの私見なれど、エリ子先生、教え方、確かに下手である。 先生
のは教えると言うより壊しとる気配が濃厚だ。

先生の話を聞いてると、新卒で来た先生が駄目に成ってく話ばかり
される。



ワシも駄目にされかかったひとりだから、実感として先生の指導の
拙(まず)さを言える。

たとえば新卒の先生に、初っ端(しょっぱな)から難度の高い治療を
させる。



ワシ、文句言うたった。 エリ子先生、こんなステップを無視した
指導をしちゃ駄目ですよ。 これじゃあ育てるじゃ無く、

壊してるのと同じですと。 エリ子先生、答えていわく。 わたし
センセが何処まで付いて来れるか見たいの。



付いて来れない先生なら、要(い)らないわ。 それ聞いたワシ、
これじゃあ宮田隆教授から、止めて呉れと言われる筈だと、

納得した記憶が有る。 彼女の一人息子(たつや君)も、どうやら
エリ子先生の指導法の犠牲者であるらし。



これを書いてる現在も たつや君。 自宅で何もせず、ニ〜ト、
なさって居るらし。

ワシの世代では ニ〜ト、言うより引き篭もりと言いたいのだが、
最近はニ〜トと言うらし。 どっちゃでも同じことだが。

(どっちでも同じことだが)



   *       *       *



このエリ子先生も認めざるを得ぬのが、PDI現所長 荒木久生教授
の指導の上手(うま)さだ。

ワシも卒後直ぐに、支台歯(しだいし)の形成実習にて、荒木教授の
指導を体験したが、確かに上手だった。



エリ子先生みたい、ステップを無視して小学生に微分積分問題を与え
るよな馬鹿、しない。

キチンと順序を踏み、簡単な作業から高い難度へと、無理の無い
常識的指導である。



しかも作業のポイント、ポイントで、荒木教授独特の、メリハリの
利いた解説を加えるから、我ら感心した。

確かに荒木久生教授の指導力は卓越しとる。 これワシが保証する。
間違い無い。



これで、もう少し能力の高い(美男美女の)新卒先生採用に、シフト
なさるれば、言う事、無いのだがね。

荒木教授の好み、可愛気(かわいげ)の有る成績下位の学生だから、
これから後のPDI、



前代の宮田隆教授の時代と違う方向へ進む事、確実である。 宮田
隆教授が指揮すると、

そこは何時も梁山泊と成る。 面白い先生が雲集する。 次から次へ
と新規の事業に打って出る。



宮田隆教授は、そう言う指揮官だった。 荒木久生教授は好味(この
み)に偏執が有る。



   *       *       *



この宮田隆教授の遺産が利いてる PDIを、荒木久生教授が継いだ
ものだから、現在のPDIは、

明海大歯学部付属の施設としては、ピカいちの稼ぎ頭なんである。
つまり収入が、でかい。 儲かって文句言う奴は居らぬ。

イクさん事、宮田侑(すすむ)理事長の覚え目出度いのである。



だから見よ、入間市の市役所向かいに始まったPDIは、荒木久生
教授の代にて、

東京は環状線、代々木駅前ビルに明海大学PDI東京歯科診療所を
開設。 さらに浦安の明海大キャンパス前に、

浦安歯科診療所を開院した。



浦安の明海大学(本部)キャンパスは、東京駅から東西線、デイズ
ニーランドの在る舞浜駅の次の駅で降りる。

駅前の大通りを海に向けて、一キロ程行けば、右手にあるのが、我が
明海大学・浦安キャンパスだ。



最近、行った事ないので正確には申し上げかねるが、おそらく大学
前面に、くだんの歯科診療所の建物が在る筈だ。

あの辺りは東京の、一流会社勤務の、エリートサラリーマンの集積地
らしいから、レベルが高い。 センスも高い。



でもあそこ、東京湾の埋立地なんで、先般の東日本大震災では、液状
化現象で往生したらし。 (ザマ〜見やがれなど言うては

いけない)余談ながら、あの浦安キャンパスの辺りを、明海(あけみ)
町と申す。 そこから明海大学が出たわけだ。



一説に依ればだが、あけみ、言うのは、○○理事長の小指の名前だ
との説も有りて、我らを悩ませて、いないわけでも無い。

すると我が明海大学の明海(あけみ)は、○○理事長の何の名前とは
成って仕舞うじゃないか。



この説は異論多く、眉に唾(つば)して聴かれたしと、
申し上げとく。

明海大学が、あけみ大学じゃあ始まらんだろ。 始まるかな?



**************************************************************



荒木久生教授のPDIはさらに、我が明海大歯学部(坂戸市)付属
病院内にも出店(でみせ)を持っとる。

二階の、28診(にじゅうはっしん)が、それだ。



ワシ、新卒で大学に残りて付属病院を案内された折。 引率の先生が
この、にじゅうはっしん(28診)の前にて顎(あご)をしゃくり、

ここはゴツイ利益を挙げとると言うたのが記憶に残る。 どうやら
我が明海大歯学部の付属病院も、



泣く子と利益率には勝てなかったらしく、28診へ、出来る限り多く
(の新来院患者を)送れとの指示が出とるらし。

ワシ等が臨床実習の際、この新来院患者の送り先を見ると、こりゃ
絶対に歯周病科へ送るべき患者を、配当の(女の)先生、

ポンポンと、28診へ回す。



あれ見てると患者さんに申し分けない。 患者さんが可愛そうに成る。
あれ大学病院として、あかんのと違うか?

28診は、その辺の開業歯科医院と同じだ。 先生の大半は、卒後
一年目か二年目だぞ。 つまり新米歯科医師だ。



28診はPDIの出城(でじろ)だから、その指導の目的は、一般
開業歯科医師の養成だ。

と言う事は、手広く、患者のどんな要望にも答えられる歯科医師の
養成だ。 だから歯周病の様な高度に専門的な患者を、



そんな新米研修歯科医師に送って、どうするのかと言う疑問、当然
だろ。

ワシが患者さんに申し訳ないと書くのは当たり前なのだ。 本当に
これ、用心すべき問題なのだぞ。 患者さん用心すべきよ。



この点に付きては別の場所にて再詳述す。



**************************************************************



以上にて、PDIと荒木久生教授に付いての概略を終わる。 荒木
教授の光と影を書いて見た。

好き嫌いの、かなり激(はげ)し方と、ワシは見る。 PDI、美人
系、採用されない。



PDIに居る女の先生、みなさん何処かちょっと、くすんでないと
採って貰えない。

んだから、PDIの中でのカップルを見ると、女の先生は何と無く、
いまいちの感じの子ばかりだ。



荒木久生教授は、いかした女を採っても、若い先生に盗られるだけ
だから採らないの気分なんだろ。

そんな気配の漂って来る気分が、してならぬ。 ワシの思い過ごし、
だろか?



しかしワシがこの話すると、若い連中からは結構、賛同を得る。
さらにPDIには、良い男なのに未婚が多過ぎる。

これも荒木久生教授の責任か? ワシなら仲人を買って出るぞ。



このページを読みたる PDIの若い未婚の先生方よ、彼女は外で
探すべし。









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